森下冬馬

日常で感じた考察や哲学などをここでは発信します。

森下冬馬

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マガジン

  • EQ(感情能力、共感能力)

  • Sustainable Relationships

    持続的な関係。全人類が平等な機会のもとで、共通の課題に対して個人の強みを生かして解決の糸口を見つけていく。そんな未来社会は多様性で溢れているはずである。

最近の記事

『失われた30年』で最も失われたもの

政治に興味を持ち始めた理由 私は、現代社会では、もはや政治は不要だと考えていました。若者の声が政治に届かない、選挙において高齢者層の票が圧倒的に多く、若者(今の20代を中心としたZ世代と定義しておきます)がどれだけ意見を述べても民主主義の枠組みの中では影響力を持ちにくいと考えていたからです。私たちの世代はどちらかというと「自分の身は自分で守る」ことを第一に考え、国や政府に期待することをやめ、ある種の諦めとともに日常を過ごしている気がします。政治への関心の少なさが、その表れで

    • 自民党総裁選を通じて考える、若者の価値観とシステムや制度のズレ

      2024年自民党総裁選が始まっていますね。石丸さんの都知事選への立候補でようやく政治に関心を持った、そんな政治ミーハーな私の印象では、今回の立候補者たちは皆共通して「このままの日本ではダメだ」という危機感を抱いているように感じました。 少子高齢化による影響で、若者への負担が歴史的に大きくなっており、これが日本の持続的な発展に対する深刻な障害となっています。特に、日本の若者の幸福度は世界的に見ても低く、2024年の世界幸福度ランキングで日本は全体で51位、30歳未満の若者に限

      • 本音が言えなくなったSNS - 綺麗事か炎上か

        最近、某インフルエンサーの某女性芸人への発言や、フリー女子アナの失言問題など、本音だったり真相のわからない発言だったりが炎上するシーンをよく目にします。 これらの背景には、現代SNSにおける「晒し文化」の深刻さが影響を及ぼしていると密かに感じています。 日本社会では、長らく「一つのミス」が個人のキャリアや社会的地位に大きな影響を与える文化が根付いていますが、SNSの台頭とともに、その傾向が加速し、新たな問題を引き起こしているような気がしています。 SNSの「晒し文化」の

        • Win 〜 失われた「お互い様」という言葉 〜

          GDPや生活インフラを見ても、多少落ちたり古くなっていたりするかもしれないが、それでも間違いなく日本は豊かな国である。 しかしながら、そんな国でなぜか貧しさを感じている人は多いはず。 今回はその背景について、個人的に考えてみた。 個人主義の台頭 かつて日本社会は、コミュニティや家族の結束を重んじる文化が根付いていた。しかし、近年では個人主義が急速に浸透し、自分自身の利益を最優先に考える人々が増えている。あるいは、損切りが早くなった、ということも言えるかもしれない。 例え

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        • EQ(感情能力、共感能力)
          3本
        • Sustainable Relationships
          5本

        記事

          自分のエゴのために生きる人間

          あなたは何のために生きている? 最近、ある人とちょっとした深い議論をした。 (この話題は、もしかしたら世間的にはタブーとされているものに 触れているかもしれない、ということも先にお伝えしておこう) ことの発端は、その人が私に対して意見を聞きたい と放った一つの命題だった。 「もしあなたが女性で、妊活のために事前検査を実施して 検査の結果、医者から『あなたの遺伝子(あるいはパートナーの遺伝子) からは、子どもが何らかの障がいを持って生まれる可能性が50%ある』 と告げられ

          自分のエゴのために生きる人間

          「日本人は謙虚、欧米人は自信家」からわかること

          160カ国中EQが最下位の国、日本。 (2019.1) はじめに ダニエル・ゴールマン氏がEQを提唱してから およそ30年が経ちます。 ゴールマン氏は『EQ こころの知能指数』で EQが注目された理由の一つを 「思いやり、自制、協力、調和を重んじる」など 世界が日本的価値観に気づいた徴候、と言っています。 しかしながら Six Secondsが開発したEQテストによると 日本は160の国や地域から受検した人々のなかで EQスコアが世界最下位という結果になっています。

          「日本人は謙虚、欧米人は自信家」からわかること

          なぜ夫婦喧嘩は起きてしまうのか。

          人々はそれぞれ異なる背景や経験を持ち、その違いが個人の「世界」を形成しています。 ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは「私の心の限界が私の世界の限界である」と述べました。これは、私たちが感じることや考えることが、我々の「世界」を定義するという考えを示しています。この「世界」の違いは、夫婦間のコミュニケーションの障壁となることがあります。 EQ、特に他者認識や人間関係のスキルは、夫婦間の理解や共感のキーとなります。異なる文化や背景から来る夫婦は、感情の表現や価値観に違いがあ

          なぜ夫婦喧嘩は起きてしまうのか。

          親の皆さん、自分の子どもをどのような子どもにしたいですか?

          2023年5月に結婚をしてからというもの 将来のこと、特に子どもをどこでどう育てるかについて よく考えるようになった。 子どもは親を選ぶことはできないから 子どもにとっては自分自身がどのような人生を歩むか それは親の影響がかなり大きいと思う。 そういう意味では、失敗は許されない。 これは私の個人的な教育論だが 何かを「選択する」ことについては 基本的には子ども自身に任せたいと思っている。 どの学校を選ぶか、どんな習い事をするか 何のゲームをするか。 ただ、これだけは

          親の皆さん、自分の子どもをどのような子どもにしたいですか?

          年収600万円リモートで地方暮らしか、年収1200万円出社必須で都内暮らしか

          20代で結婚をした私の最近の悩みは 30代をどこでどのように働き、そして過ごすのか ということに尽きる。 私の仕事はWeb系の開発職で いわばどこでも働ける職業ではある。 そもそもこの職種を選んだのは いつでもどこででも働ける選択肢が欲しいから というのが1つの理由だ。 しかし最近の世界の動向を見ていると Zoomが基本的には週2回出社するようになど コロナ禍のリモートブームから一転して 出社ムードに切り替わってきている。 その理由は、個人的にはこうだと思う。 Ch

          年収600万円リモートで地方暮らしか、年収1200万円出社必須で都内暮らしか

          転職を経験したことがある人の中で、私しか経験したことがないであろう経験

          ちょうど最近、私は転職活動を成功させました。 分野としては、ネットワークエンジニアから 開発エンジニアへのキャリアチェンジです。 日本の20〜40代の労働生産者のうち 転職活動を経験したことがある割合は6割程度 と言われていますが 私は今年度27歳になる年までに 転職活動を2回経験してきました。 実は今回の転職活動では すごく貴重な経験をしました。 経験したくても経験できないような経験です。 私は様々な転職エージェントを経由し 2023年2月末から転職活動を始めまし

          転職を経験したことがある人の中で、私しか経験したことがないであろう経験

          翼をもがれた鳥は何をする?

          今日、フットサルで右足首の靱帯を痛めました。 病院に行きまして、全治3ヶ月ほどとのこと。 初めて松葉杖をつきました。 ちなみに私は1年半前くらいから 左足首の靱帯も痛めていて いまだに騙し騙しやっています。 体育館でフットサルをすると 荷重が変なところにかかって痛めやすいことがわかり それ以降は芝のグラウンドで行うようにしてました。 そして、先週は右手の薬指を打撲して 腰は3年前から頸椎分離症というものを患っています。 こんな満身創痍な私の身体。 両足を使えない状態な

          翼をもがれた鳥は何をする?

          遠回りした方が、結局は近い

          各人には、それぞれ人生哲学なるものがあると思う。 私の人生哲学の一つが 「遠回りした方が、結局は近い」 という哲学。 今日まで知らなかったが イチロー氏も同じ考えを持っているみたい。 いわゆる最短距離や最短ルートを 効率的に通っていきたいという人は 本屋の書籍の数を見ても多いと思うが これは非常にテクニカルなものだと 私は思っている。 例えば、時系列順にそれぞれ目標があったとする。 「1年後、5年後、10年後、20年後…」 テクニカルに最短ルートを駆け抜ける人は 基

          遠回りした方が、結局は近い

          失敗を前提に考える

          メンタルが強い人の思考回路は 物事が初めは失敗するということを 前提にしている、あるいは 受け入れているところがあると思う。 標準が0だとして 上手くいくことが+50 上手くいかないことが-50だとすると メンタルが強い人は 上手くいかないことを標準0 だとしている。 だから上手くいかなくても そりゃそうだよね、始めたばかりだもん という思考ができるようになる。 逆にメンタルが弱い人は 完璧主義だったりするので 上手くいくことを標準の0としがちで だから失敗した時に-1

          失敗を前提に考える

          心の色、7割の人は…

          世の中の7割の人の気持ちの色は「灰色」 ⁡ ⁡ 心の色、なかなか普段感じたり 考えたりしないかなと思います。 ⁡ もし考えている人がいれば 「あなたは今、何を感じていますか❓」 という質問に即答できます。 ⁡ ただ、この質問はとても抽象的で かつ現代の人々にとっては 答えることが難しい質問です。 ⁡ ⁡ そしてそんな中で答えられる気持ちは どうもネガティヴな感情の割合が 高いことも分かっています。 ⁡ ⁡ 冒頭の質問よりも簡易的な 「今の気持ちさ何色ですか❓」 という質問にし

          心の色、7割の人は…

          EQが高い人が使う主語

          EQの高い方々は「私たち」という主語を頻繁に使う。 ⁡ ⁡ この画像の人物を、あなたはご存知ですか❓ ⁡ ⁡ 彼は、故ビル・キャンベル氏。 ⁡ ⁡ ・Appleのスティーブ・ジョブズ ・Googleのエリック・シュミット、ラリー・ペイジ ⁡ ⁡ 彼らが師と呼んだ人物です。 ⁡ ⁡ そんなビル氏が 「人の人格は、その人が使う一人称でわかる」 と言っているんですね‼️ ⁡ ⁡ ビル氏曰く ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー   人格者は『we(私たち)』という言

          EQが高い人が使う主語

          スポーツIQとは

          「スポーツIQ(インテリジェンス)が高い選手」という表現は、正しくは「スポーツEQが高い選手」。 ⁡ ⁡ スポーツ選手の中には 極めて頭の切れる選手が稀にいます。 ⁡ ⁡ 私はサッカーの経験が長いので サッカーを例に出しますと、 ⁡ クロアチア代表でスペインリーグ レアル・マドリード(世界最高峰のクラブ) に所属している「ルカ・モドリッチ」選手が 「スポーツEQ」が高い選手の1人です。 ⁡ ⁡ 日本だと、遠藤保仁選手が スポーツEQの高い選手の1人ですね! ⁡ ⁡ スポーツE

          スポーツIQとは