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イラスト…るるてあ 文…富増章成『コウペンちゃんとおべんきょうする『幸福論』 アランとおともだちになろう』

 幸せな気分を作り出せば幸せになれる、というアランの考え方をコウペンちゃんとその仲間たちが教えてくれる本。

 「ただほほ笑むまねをするだけでも、人間の悲しみや退屈さはやわらいできます」
(P35から引用)

 とアランは言ったそうです。

 幸せな気分は作り出すために、コウペンちゃんはうってつけの存在ですね。

 愛らしいコウペンちゃんが「えらーい!」「すごーい!」「なんかしてあそぶ…?」と言っているのを見るだけでも、心が和みます。

 「自分を愛する人たちのためにできる、最善のこと。それは、まず幸福になることなのです」
(P67から引用)

 という言葉にわたしは最も共感しました。

 機嫌が悪かったら周りの人に当たってしまいがちですし、落ち込んでいたら周りの人を心配させてしまいます。

 「幸せな気分を作り出すためにはまず笑う真似をすればいい」という知識が頭の片隅にあるかどうかで、気の持ちようが変わってきそうです。

 ただ…。

 …ここからはアランに関係無く、わたしの個人的な意見ですが…、辛い時や悲しい時に無理やり笑顔でいる必要はありませんよね。

 周りの「大丈夫?」という声に対して「大丈夫だよ」と笑い続けて、頑張り続けて、無理に無理を重ねて、責任感が強いがために逃げたくても逃げられなくて、命を絶ってしまった知人がいます。

 だからこのnoteを読んでくれている人がもし何かに苦しんでいるなら、無理に笑わなくてもいい、とわたしは伝えたいです。

 コウペンちゃんのように可愛いキャラクターを見ることで楽しい気分になれるなら見た方が良いし、何も見聞きしたくないほど疲れているなら静かな環境で自分をそっとしておいた方が良いでしょう。

 逃げたいなら逃げていい!

 「愛する人たちのために」と頑張って頑張って頑張って限界になって自殺するなんて、きっと愛する人たちは望んでいません。

 アランの言う通り、まずは自分が幸福になることが大切です。

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