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HPと栞(2024年9月10日)

およそひと月ぶりの更新。1カ月で色々なことがあった。

高円寺のシェア型書店「本店・本屋の実験室」に移転した。
移転の前後で売れる本がなんとなく変化した感じがして、棚づくりをああでもないこうでもないと考えながら過ごした。
一方で、同じように本を売る他の棚主の商品を眺めながら、自分はどうすべきか頭を悩ませたりもした。

本屋をやるからには、コンセプトやカラーがはっきりとしていて「あの本屋には欲しい本がある」と思ってもらうことが大切なのだろうと思う。
そういう意味では、《yomedoyomanedo》さんや《書肆アサンブレア》さんは、あんまり他では見ない感じの棚になっていると思うし、移転前から知っている《干拓地Q》さんは、コンセプトがとても良くてファンが付いてきている感じ。
※「本店・本屋の実験室」に出店中の店については、こちらのnoteを参考のこと。

そんな中、本屋フォッグは完全に迷走中。
迷走中というか、掲げたコンセプトを十分に棚に反映できていないと思う。

(身も蓋もないけど)本を読んでいるかが大事

棚づくりを考えながらつくづく実感するのは、どんな本を売るにしても、店主自身が本を相当量読んでいないと、すぐに行き詰るということ。

自分が読んだことのある好きな本を売りたいというモチベーションだけでは限界があるし、
本をあまり読まない人に本の良さを伝えようという伝道師のようなスタンスをとるには圧倒的な知識と経験が必要。

本好きが高じて本屋を考え始めたタイプの人(僕も含めて)は、自分も本を読み続けながら、どこかで単なる読者を脱して商売としての本屋を突き詰めていかなくちゃいけないのだと思う。

HPを作り、栞を作る

本を読み続けること、本を売り続けることはやっていくとして、本屋フォッグへの入口を分かりやすくしなくちゃと考えた。
本屋フォッグの棚を見に来る人を増やして、その上で、見てみたら面白いじゃん!と思ってもらう。

そのために、簡単なHPを作成した。

ここで使っているメインビジュアル(このnoteの記事のトップ画像でもある)は、かつて勤めていた学校の教え子に描いてもらったもの。全体像はもっと大きい。

僕が前からいいなと思っていた絵を描く人にお願いして、本屋フォッグの栞を作ってもらうことにした。とても素敵なイラストを描いてくれた。
栞が完成する前に、HPのメインビジュアルに一部を使わせてもらっている。

栞が完成したら、イラストを描いてくれた人がどんな風に解釈して本屋フォッグを表してくれたかもnoteに書きたい。

栞のデザインをしてもらって良かったのは、もちろんグッズとして良いものができそうだということもあるけど、「自分は本屋をやっている。こんな店を目指している」と説明したことで、商売としての本屋をやっていく覚悟のようなものが、より強くなったこと。
素敵なデザインを見て来たお客さんが、本を買いたくなる棚を作りたい。

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