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本屋フォッグの活動報告:2024年5月

こんにちは。小さな書店「本屋フォッグ」の店主・イイムラです。
私が何者かについてはこちらの記事を読んでいただけたら嬉しいです。

この記事の内容:5月にやったこと


書店、シェア型書店のイベントに行く

「みっつの本屋 at 神保町」へ

ハリ書房、間借り書房いりえ、ごーすと書房の3つの本屋が集まったイベント「みっつの本屋」の最終日5/27に行った。東大前にある書店の店主さんに、書店開業志望なのだと話したら教えてくれたイベント。

ハリ書房は、車で出向いた色々な場所で本を売っている移動書店。
書店が減り、紙の本を買う場所が身近になくなっている今、車に本棚を積んで「本の方から近くに行ってしまう」をやっている書店。話を聞いたところ、今回お邪魔した神保町の店舗(ビルの3階。看板なし)を、店舗兼バックヤードとして使っているらしい。

間借り書房いりえは、そんなハリ書房の一角で営業する古本と新刊のお店。6月いっぱいまで営業とのこと。話題の新刊から、店主さんの子供時代から蔵書もあるそう。メタルラックに紙や木の箱が置かれていて、そこに本が入っているのが、間借り感が出ていていい。本のジャンル分けも「韓国の本」「気軽に読めるけど奥深い本」のように端的でわかりやすい。僕のnoteを見かけたことがあるそうで「本屋フォッグ」の屋号を知っていただいていたことに驚いてしまった。noteを書いててよかった。

本屋の本を売るがテーマのごーすと書房は、編集のお仕事として本を出しつつ、他の独立系書店のZINEなどを売っている。書店が作っているZINEがたくさん並んでいるのを見たのは初めて。改めて、独立系書店を開いている人って色々な人がいるんだなと思う。紙やインクの選択にも個性が出ている。

3つの書店でそれぞれ少しずつ本を買って、3人の店主さんと話して帰った。
どの方もなんとなく「上手くいくかわからないけど試している」といった感じがあって、楽しそう。楽しむことと、仲間をつくっていくことは大事だなと思った。

シェア型書店・図書館の研究会の報告会へ

青山の国連大学の近くで、シェア型書店・図書館に関する報告会があった(詳しくはリンクのnote参照)
全国にどのくらいシェア型書店が増えているか、どのように運営されているかという報告から。把握できるだけで64のシェア型書店が全国にあるらしい。規模も料金もさまざま。新しい書店の形として注目されているけど課題はたくさんあって、まさに過渡期。

面白かったのは、棚の写真を撮るとAIが背表紙から本を自動認識して、棚にある本をリストアップしてくれるシステムの話。
例えば、本の長屋で1つページを作って「本屋フォッグ」の棚の写真を撮っておくと、僕の棚に置いている在庫の一覧ができる。導入云々の前に、AIの進化がすごい。

全国のシェア型書店の集合体それ自体が「でっかい書店」と化して、どこにどの本があるかが分かる。そういう未来がある可能性が示される話だった。その未来が良いか悪いかは別にして、そういう道具を作ってしまう人がいることに刺激を受けた。
自分が店を持つとき、自分でシステムやアプリを作れるっていうのは強いんだろうなと思う。

売上:先月から大幅減。目標達成ならず。

5月の売上

本屋フォッグの棚から買ってくださった方々、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

5月目標:売上27,000円 & 新刊を3種類以上売る
↓ ↓ ↓
結果、
5月の売上:16,748円 & 新刊3種類を売れた

いやー。とっても苦しい月だった。
1冊も売れない日がかなり続いたと思う。他の棚からは売れている日でも。
本屋フォッグの棚は、店の奥の方にあって、その手前で引き返してしまうお客さんを店番中に何度も見た。遠くからでも目を引く棚づくりをしなきゃと思って本を入れ替えながら、空振りを続ける日々。

とは言え、僕の棚だと知ってくれて見た人に刺さる本があったから、その分は売れているわけで。特に、新刊に力を入れることにした今月、さっそく売れたのは大きい。知り合いが買いに来てくれたりもした。

6月の目標

目標据え置き。
6月目標:売上27,000円 & 新刊を3種類以上売る

新刊(最近出版されたものに限らず、古本でない新刊)をどんどん売っていくスタンスでやる。本の魅力をどう伝えるかについては、これまでとは違う方法を試す。

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