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ほんのひととき編集部が気になった記事

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ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事を…
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#この街がすき

やっぱり京都の街が好きだと思わせてくれる日のこと │ 祇園祭 前祭 山鉾巡行

7月17日、今日は祇園祭 前祭の山鉾巡行の日である。京都の街がいちばん浮足立つ日といってもいいかもしれない。残念ながら夜行われる神幸祭には行けないので、今年は巡行に合わせて朝早くに四条に向かう。 祇園祭の交通規制の影響で私が乗っていたバスが四条まで行けず、だいぶ手前で降ろされた。改めて京都の人たちはそういった面倒事も受け入れてこの祇園祭の期間を乗り切っているのか、と感心する。 朝8時、山鉾巡行がスタートする少し前に四条を訪れる。巡行前の山鉾を間近で見られるからだ。昨日まで

京都が大好きな私が、さらに大好きでたまらない場所について。丸太町~出町柳~鴨川

京都が大好きでたまらずに移り住んでしまった私だけれど、その京都の中でも、とりわけ大好きなエリアがある。それが、神宮丸太町~出町柳~下鴨神社のあたりだ。地図でいうと、鴨川が左右に分かれて、賀茂川(西)と高野川(東)に分岐するちょうどそのあたり。 晴れた日には、ついこのエリアを散歩したりカフェにふらっと立ち寄りたくなったりする。数ある大好きな京都のエリアの中でも、特別視したくなるほどにお気に入りのエリアなのだ。 今日はそんな大好きな場所で過ごすお気に入りの時間、場所をまとめて

むにみずべ 東京編07.1 深大寺の水車

東京の山側に潜む、むにみずべ。自分で水車製粉が無料でできるこちら、知っていますか? VIVANTとアフロが歩く参道 VIVANTの乃木憂助(堺雅人)、天パアフロの久能整(菅田将暉)、彼らが共に歩いていた場所はどこか… (日曜劇場VIVANT、月9ミステリという勿れをご覧になっていない方、すみません。面白いので即観てくださいね。) それはもちろんモンゴルでもなく、大隣署でもありません。深大寺です。 東京調布の古刹、深大寺に続く参道は、都内でも浅草や柴又に並ぶ、古い町並み

桜満開の尾道は、「好き」との出会いで溢れていました。

新緑の美しい季節の訪れを感じる日々ですね。 もう遠い昔のようにも感じられてしまうのですが、今月の上旬に、桜が咲き誇る春の尾道を訪れた思い出を書き留めようと思います。 朝早い飛行機に乗るため、まだ薄暗いうちから空港に向けて出発しました。 夫が運転する車の中で、太陽が昇る瞬間を目にすることができ、良い旅になりそうな予感に胸が高鳴ります。 空港で夫と別れ、美味しい朝ごはんがいただけると評判のHitoshinayaにて、お粥御膳をいただきました。 旅行への期待感と緊張であまり眠れ

ぶらり散歩、金沢。

城下町、金沢はわたしが好きな街のうちの一つだ。美しい街並みに、工芸品、そして美味しい食べ物たち。 先日、妹と三度目である金沢を訪れた。 初めて金沢を訪れた人の多くが向かうであろう日本三大庭園である兼六園だったり、金沢城だったりは今回はパスすることに。 ホテルからてくてく歩いて向かったのは、尾上(おやま)神社。 加賀藩祖である前田利家公とその妻、お松の方を祀る由緒ある神社である。 もちろん中には、前田利家公の銅像が。 なんで、シンデレラのカボチャの馬車のようなものを背

10. 何回か死にかけたけどまた行きたいあの場所

死にかけるというのは実際のところ死んでいないのだから、その程度というものがあると思う。それに、「死」とは生物的死と社会的死の2種類が存在するものだ。心臓が一時は止まったけれど再び動き出すという限りなく死に近い生物的死にかけがあれば、飲み会であやうく吐瀉物を撒き散らしそうになるという社会的死にかけも存在するだろう。 では、僕がスリランカの滞在中に何度か死にかけた経験というのはどこに分類されるのか。それは生物的死にかけであり、はっきり言って程度は他の事例と比べれば死に近いもので

秋麗の宮島【写真30枚】

あまり旅行を好かない私でも秋になると旅に出たくなるもの。 例年は京都へと通っていましたが、以前のように観光客も戻ってきたこと、京都内でもさすがに行く所もなくなってきており今年は広島に行ってみることに。 秋の宮島にはどんな光景が広がっていたのか写真30枚とともにお届けします。 宮島口桟橋から始発のフェリーに乗り込み宮島フェリーターミナルへ 今年は暖かいといえども、早朝のフェリーは流石に寒い。しかし、この寒さを感じながらぼっーと水面にきらめく朝日を見るのが意外と心地よかっ

【スローに歩く、北欧の旅#40】クリスマスに贈りたい、北欧のアレのお話

みなさん、こんにちは。北欧を旅するライターの森百合子です。カボニューにつながる、北欧での体験を紹介するこの連載。今回は北欧でクリスマスギフトに選ばれることの多い、”あるもの”についてお話します。 北欧で本格的にクリスマスシーズンがはじまるのは、約1ヶ月ほど前から。クリスマスイブ直前の日曜日から数えて4週前、アドベント(キリスト教の待降節)に入ると、クリスマスへのカウントダウンがスタート。町中の広場ではクリスマスツリーが販売され、週末にはクリスマスマーケットが開かれて、デパー

『海の街について.』、ZINEを製作しました。旅暮らしの愛おしい日々について。

【エッセイ&写真集『海の街について.』を製作しました!&販売します】 かわいい正方形のZINEです。私が旅暮らしをする中で出会った、忘れられない海の街について。9の街の空気を、私が見た景色と、私が味わった感情、すなわち写真と言葉で40ページにわたってお届けします。 表紙にはあえて文字を入れていません。正方形で、大好きな街の写真を入れたらとてもかわいくなったので、そのままポストカードのように部屋に飾っていただくのもいいかなと思います! このnoteの最後に、料金やくわしい

むにみずべ 東京編05 清澄庭園の涼亭

日本庭園に浮かぶこちら、知っていますか? 先日ついに同僚を20名以上引き連れ、懇親会と称して、むにみずべツアーを敢行してしまいました。幸せです。 懇親のむにみずべ ツアーは午前中、清澄庭園の涼亭にて投扇興 (扇子投げて的に当て、その当たり方で異なる得点を競う御座敷遊び) 午後には、半分が勝ちどきの朝潮運河船着場へ、半分はスカイツリーの麓 おしなり公園船着場へ。 それぞれ10名程度の小型船にのり、ぐるりと周る間にランチを船上でテイクアウト。そして日本橋船着場にそれぞれ別ル

こんな山の中に、明治時代から続く芝居小屋が! 岐阜県中津川市の豊かさに驚く。

郡上八幡で2泊3日を過ごし、美濃市の古い街並みや酒蔵を見学した後は、岐阜県南東部の中津川市へ。 ここで以前から行ってみたかった山城、苗木城址に行き、その後は高速道路に乗らず、できるだけ中山道を走ろうという漠然とした計画。あの国道沿いには、たまに旧中山道の街並みが残っていたりして、とても楽しいルートだからです。 ところがですね、苗木城のようすをネットにあげたところ、「中津川にいるんだったら、ぜひここへ行け」という友人からのコメント。「オマエ、絶対にここ気に入るから」とのことでし

京都旅 紅葉狩りに行ってきました✨🍁

11月の中頃、友人と京都に紅葉狩りへ行ってきました🍁(~ ˙ª˙ )~ 朝イチからまずはずっと行きたいと思っていた、瑠璃光院へ⬇️ 今回はバスで向かいました。 紅葉のシーズンは予約必須のようなので、行かれる際は気をつけてください😊 時刻は9時。朝早くにも関わらず、瑠璃光院は人で溢れていました。 中へと進み2階へと上がると、お目当ての鏡写しになった紅葉が現れました.*・゚ .゚・*. 今年はまだ紅葉の時期が遅れているらしく、色づき初めでした。 しかし緑とのグラデーション

変わらない街、仙台

「良さって離れてから気づくんですよね、なんでかなぁ」 今はもう住んでいない街の、カフェの店員さんに思わず吐露した言葉。 そう思える街ってどのくらいあるのだろう。そもそも住むことのできる街も案外少ないのかもしれないけれど。変わっていくことの意味を考えた、そんな旅の時間。 センチメンタルな街歩き 大学入学から社会人6年目まで住んでいた街、宮城県仙台市。前職を辞めて関東に住むことになったとき、もう住むことはないんだと強い決意をして仙台を出た。 関東へ来てから、居酒屋の店先

【サヴォイア家三昧の1日と私のおすすめジェラート店】イタリア一人旅🇮🇹2023/10/13 スクラップ日記

※ 盛りだくさんの1日だったので、今日は少し長めの記事です。 トリノピエモンテカードを使って楽しむ2日目。 偶然にもこの日行った3ヶ所はすべて、イタリアを治めたサヴォイア家関連の建物ばかり。 とにかく貴族って豪華だな…を思い知らされた1日だった。 トリノ王宮 (Palazzo Reale) カステッロ広場にあるトリノ王宮は、とにかく豪華絢爛という言葉がピッタリ。 特にこのダイニングルームはちょっと引くレベル。 このダイニングルームの手前には、 「Tea Room」と