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フリースタイル書評バトル第1回「今、ラジオが面白い芸人」ーNo.2『猛き黄金の国 道三』

本と出会えるサイトホンシェルジュの新企画「フリースタイル書評バトル-芸人編-」。芸人におすすめの本を紹介し合ってもらう執筆バトルで、皆さまからの投票で連載権を獲得する芸人が決まります。(詳細は過去のnoteをご覧ください)

ホンシェルジュのサイト上にアップした本企画の記事ですが、このマガジン記事では芸人による作品紹介文の部分だけを読みたいという方向けに、1作品ごとに公開しています。

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No.2『猛き黄金の国 道三』

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歴史漫画が注目されている今だからこそオススメしたい漫画が、僕にはある。それが『猛き黄金の国 道三』だ。

主人公は斎藤道三。あまり聞き馴染みのない名前かもしれないが、織田信長の妻・帰蝶の父。大河ドラマの『麒麟がくる』で本木雅弘さんが演じた役だ。(ちなみに、帰蝶役が川口春奈さん。無敵だなこの親子。)

とにかく、これまであまりスポットが当たらなかったこの斎藤道三の生涯を、『サラリーマン金太郎』の作者・本宮ひろ志先生が描いた全6巻完結の漫画!もう読みたくなったでしょ?もちろん、史実とは異なる点はあるかもしれないが、そんなの度外視してこの道三の魅力をみんなにぜひ知ってもらいたい!あと歴史って漫画だと入ってきやすいから学生にも読んでほしい!実際僕もこれ読んで歴史に興味を持ったので。

道三という人は、僧から油売りを経て、美濃(今の岐阜県南部)の国主を追い出し、自分が国主になったことから美濃の蝮と呼ばれた男。もう下克上の権化。ジャイアントキリングの化身。相当なキレ者なんだけど、周りを巻き込む力もすごい。自然とこの人について行きたいと思える人。マイナビとかであるじゃん?理想の上司ランキング。この時代にあったらぶっちぎり1位だよ斎藤道三。内村さんをも脅かす人物。

口も達者で敵も自然と認めてしまう魅力的な話術。僧侶と問答で言い合うシーンがあるんだけど今で言えばフリースタイルダンジョンだよね。R-指定vs呂布カルマ戦を彷彿とさせた。呂布カルマが「もう言うことないわ。やっぱこいつ強い。」って、R-指定を認めた時のあの感じ。1巻の冒頭だからすぐ見てほしい。ラスボス道三いけるんじゃない?圧倒されるよ。

とにかく人の心を打つ力で天下を取れた人なんだよ。その生きざまをみんなに見てほしい!で、この道三が唯一恐れた人物が織田信長。だから道三は、当時大うつけと周りから呼ばれていた男に娘を嫁がせたわけなんだけど、その信長がそのあと道三の意思を継いで天下統一に邁進していくのカッコ良すぎないか?

道三と信長互いに認め合った者同士の熱い想いが見えるラストもぜひ見てほしい。男も惚れます。

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■第1回「今、ラジオが面白い芸人」参加芸人

当記事は、こちらの参加者のうちの誰か1名が執筆したものです。

・三四郎 相田周二 
・サンシャイン 坂田光
・空気階段 鈴木もぐら
・かが屋 賀屋壮也

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