不眠症が完治した!? カフェイン断ち半年後の経過報告__小説家の「片づけ帖」Vol.41
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私は以前、自分では気づかないうちにカフェイン依存に陥り、毎日最低でも1.5リットルはコーヒーやお茶を飲んでいました。
カフェイン過剰摂取による「入眠障害」「慢性疲労」「焦燥感」などの弊害も深刻だったため、それらを取り除くべく、今から半年前の2022年12月27日に年末休暇を利用してカフェイン断ちを実施しました。
1か月後には下の効果を実感し、本当に驚いたものです。
■就寝・起床時刻が平均3~3.5時間早まり、昼型人間に近づいた
上の記事でも書かせていただいたのですが、私は毎年6月と11月に、そこまで数か月続く繁忙期の疲労がピークになります。
しかし今年は、疲れが癒えるまで数日間にわたって眠り続けることなく乗り越えられそうです。
もちろん梅雨時なので、気圧の変化によるぐるぐる眩暈が出たこともありましたし、目が覚めるとほんのり目が回っていて、すぐにズバッと起き上がれません。それは日常なのでスルーしますが、その症状でさえ軽減されているような気がします。
特筆すべきは、カフェインを大量に摂取していた頃よりも、就寝する時刻と目覚める時刻が平均3~3.5時間早まったことでしょう。
室内での仕事が中心であることは変わらないとしても、昼間に活動時間が多く持てることで、メラトニンを発生させる日光に当たれるようになったのは、規則正しいサイクルに大きく寄与していると思います。
何より、まる1日眠り続けてしまうことがなくなり、昼間の活動時間が長くなったことで、時間に追われる感覚がなくなりました。
🔳生まれて初めて「快眠」を実感する日々
以前の私は朝方までベッドに入らず、入ってもなぜか心のどこかで「眠っちゃダメ、眠りたくない」と抵抗していました。
そして、眠れないのに仕事できるほど覚醒していない脳を
「使えないなぁ。この無駄な時間ってなに?」
と、これまたカフェイン依存による焦燥感とともに否定しては、毎晩ウンザリしていたのです。
そして何時間も逡巡した挙句、まるでこと切れるように眠りに落ちていました。
それが激変! 今ではベッドに入って、大の字(ヨガのシャバアーサナ)で心を空っぽにしてリラックスしているうちに、いつの間にか深い眠りに入れるようになったのです。
身体や意識が「眠り」に対して協力的になっているのが分かり、自分でも驚いています。
何より、睡眠の質が大幅に向上したと実感しています。
私は昔から鮮明かつストーリー性のある夢をよく見ます。たとえば音楽だけ、触覚だけという夢も。今もその点は変わりませんが、
「目を閉じたと思ったら、もう朝だ。はぁ~! よく寝たぁ」
と毎朝思いながら、ベッドで伸びをする快感は格別です。
もちろんズバッと起きられないので、まずは寝たまま枕元のカーテンと窓を開けて、部屋に光と新鮮な空気を取り込んでいます。
睡眠の質が向上しているので、集中力も上がり、覚醒時もより効率的に動けるようにもなった気がします。
🔳忙しくても、心身のサイクルと調和して1日を過ごせるようになった
私は今年中に長編小説「湖面にたゆたう」(島田荘司「丘の上」の続編)を書き上げると決めているので、以前からホットヨガとジムで筋トレをして体力づくりをしています。
それらには主に夜行くことが多いのですが、以前はワークアウトから帰宅した後も深夜まで仕事をしていました。
もちろん今もよほど急いで対応しなければいけないものは片づけますが、それ以外は明朝に回すと決めています。それは届いたメールの確認といった小さなことさえも。
(もちろん翌朝の取材に同行するスタッフからの連絡など、緊急性が高いと判断したものは見ます)
そもそも今はOutlook もGmailも、チャットであればTeamsも送信予約の設定があります。
フリーランスで仕事をしている仲間の中には、なぜかいまだに平気でビジネスタイム以外(週末や深夜)にメールをしてくる人がいますが、そういった外的要因にいちいち流されないことを徹底しています。
「夜ワークアウト→リラックス→趣味の読書などゆるゆるインプット→就寝」
心身にちょうどよい、そして効率的なこのサイクルで過ごすようになってきました。
私の場合、無理をしてゴリゴリ進めても、必ずしもいい結果(品質を含む)にはつながらないようです。そうであれば、さっさと寝てしまい、翌日頭がクリアな状態で片づけたほうが早い……という、どの本にも書いてあるような、シンプルな結論に至っています。
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