チンゲン革命(最終回)
中学生になった私は、思春期を迎えた。
一般的には、異性やら自分の見た目に羞恥心を抱くようだが、私は創価学会員であることに羞恥心を抱いていた。
その頃の私は勤行唱題をするだけであり、他の活動は特にしていない。
当然だが、新聞啓蒙もしていない。
自己完結型の信仰スタイルだ。
誰に対して表明するわけでもない。
それなのに、どこか恥ずかしく、やましい気持ちがあった。
例えば、学校の書道の時間である。
墨汁による床汚しを防ぐために、新聞紙を持参せねばならなかった。
おそらく多くの家庭