ほげ

ゲーム消費者として思うことをエモく書き連ねます。

ほげ

ゲーム消費者として思うことをエモく書き連ねます。

最近の記事

【考察】ゲーム・オブ・ザ・イヤーと未完のマスターピース

また賞レースのシーズンがやってくる。 今年も例年通り、毎クール嫁が変わる萌え豚の如く「ゲーム史上最高傑作」といった煽り文句を垂れ流す熱量エモ推し文や、大手アワードやメディアの年間ランキングに物申す「理解ってる」オタク君たちにウンザリさせられるのだろう。 もちろん、一年の中で「好き」だと思えるようなゲームと出会えたのは喜ばしいことだし、その作品について同好のオタク同士でニチャり倒したり、その魅力を未プレイの人にめっちゃ早口で説明したくなる気持ちは分かる。 逆に、一年の中で

    • 【TopSpin 2K25】リアルスポーツシムは「ごっこ遊び」の域を出るのか?

      あのTopSpinが帰ってきた! 2011年に発売された前作から13年という長い期間を経て突然のカムバックを遂げたテニスゲームの新作、『TopSpin 2K25』に思うところが無いわけではないが、僕からはひとまず礼を言いたい。 発売してくれてありがとう。 おかげでやっとPS3を楽にしてあげられるよ……。 それにしても13年という期間は本当に長かった。 そもそも前作が発売された2011年(ゲーム内データだと2010年AO時だが)という時期に何があったかを振り返ってみると

      • 【DQM3】ファンであっても「No」を突きつけるべき駄作

        もうね、アホかと、馬鹿かと。 昨年末にリリースされた『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅』は、シリーズが25年の間に築いてきた信頼を切り売りすることでギリギリ成立しているようなゲームだ。 2023年発売のゲームとは思えないチープなグラフィック、テンポが悪く迫力にも乏しいイベントシーン、薄ら寒いノリの会話を繰り広げるキャラクター、矛盾だらけの陳腐なストーリーなど、ありとあらゆる要素が壊滅的な出来で、良い点を探す方が難しい。 それでも「グラフィックは見慣

        • 【考察】ポケモンDLC新キャラ、スグリの「悲劇のヒロイン」ムーブにイラついた話

          意中の相手へのアプローチとは実に難しい。 僕も学生時代に明後日の方向を向いた努力でよく相手を困らせたりしたものだ。プレゼントに相手が興味の無い(僕が好きな)ものを贈ってしまったり、創作ラブソングを弾き語ったり、取って付けたような武勇伝を聞かせてみたりといった、痛々しいエピソードは枚挙に暇がないが、その本質は全て「相手の目線に立てていない」という点で共通している。 あれからそれなりに年齢を重ねて、今ではそんな黒歴史など無かったかのような顔をして生活している僕だが、稀に失われ

        • 【考察】ゲーム・オブ・ザ・イヤーと未完のマスターピース

        • 【TopSpin 2K25】リアルスポーツシムは「ごっこ遊び」の域を出るのか?

        • 【DQM3】ファンであっても「No」を突きつけるべき駄作

        • 【考察】ポケモンDLC新キャラ、スグリの「悲劇のヒロイン」ムーブにイラついた話

          【パラノマサイト】ストーリーを利用した「謎解きゲーム」としての面白さが犠牲にしたもの

          ※この記事には2023年にリリースされたビデオゲーム『パラノマサイト FILE23 本所七不思議(以下『パラノマサイト』)』の内容に関する重大なネタバレが含まれているので、まだ未プレイの方はプレイ後に読まれることを推奨します。 安くて面白い、が?『パラノマサイト』ほど、2023年のダークホースと呼ぶのに相応しいゲームも無いだろう。 リリースから半年が経過した今でこそ、それなりの知名度を得ている本作だが、発売前からプッシュしていた人は僕が覚えている限りだと殆どいなかった。そ

          【パラノマサイト】ストーリーを利用した「謎解きゲーム」としての面白さが犠牲にしたもの

          【スト6】ワールドツアーが「奪った」格闘ゲームの面白さ

          強さとは何か? ーそれは人にとって永遠のテーマだ。 それは僕にとっても同様で、ある時はマンg、書物を読み漁り、ある時はゲーm、世界を旅してまわったことによって多くの有益な知見を得られはしたが、未だに答えは出ていない。きっとそれは自分の生き様で示していくしかないのだろう。 今年の6月にリリースされた人気格闘ゲームの最新作『ストリートファイター6』に新しく導入されたシングルモード「ワールドツアー」の中でも、この問いがメインテーマとして提示される。 だが、ワールドツアーが物語

          【スト6】ワールドツアーが「奪った」格闘ゲームの面白さ

          【考察】バイオハザードは「暗黒路線」に回帰するのか?

          「いやだ!戻りたくない!」 今年の3月、『バイオハザード RE:4』のEDを見て僕は二重の意味でそう思った。 一つは、この素晴らしいゲーム作品による充実した体験が「終わり」を迎えてしまったことで、再び退屈な現実へと帰らなければならない寂しさから。 もう一つは、スタッフロール後の画面に現れた、見覚えのある金髪サングラス野郎の姿を目にした瞬間に、この作品はあくまで「始まり」に過ぎず、シリーズは再びシューター路線に回帰するのではないか、という考えが頭をよぎったからだ。 とい

          【考察】バイオハザードは「暗黒路線」に回帰するのか?

          【考察】リメイク作品の難しさについて 〜「焼き直し」と「原作尊重」の境界線〜

          最近、ゲームのリメイク作品がアツい。 今年は『バイオハザードRE:4』や『デッドスペース』がリリースされ、今後発売予定のソフトにも、『ファイナルファンタジー7リバース』や『ペルソナ3リロード』、『メタルギアソリッドΔ : スネークイーター』といった人気作のリメイクがまだまだ控えている。 上述した作品を見れば分かるかもしれないが、1990年代後半のゲームだけではなく、2000年代のゲームもリメイクされる流れが確実に来ている。 少し前までは、この世代のゲームはリマスターで十

          【考察】リメイク作品の難しさについて 〜「焼き直し」と「原作尊重」の境界線〜