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【教えてしょうちゃん!】子どもについ八つ当たりしてしまいます。どうすればいいのでしょうか?㉖

●Question
つい子どもに八つ当たりしてしまいます。いけないと思っても、つい……。どうすれば直りますか?

●Answer
怒りの感情をつい爆発させてしまう母親とは、つねになんかさみしいと思っている母親です。アンガーマネジメントの本や、子育ての本には、そんなこと書いてないと思いますが、心理哲学の方面からいえば、そう言えます。

母親自身がなんかさみしいと常に思っているというのはすなわち、母親自身が自分のことを愛せていない、自分のことが嫌いだ、ということです。

したがって、話はとても簡単になります。自分のことを愛せない人は他人を愛せない。

ね? ネットでよく目にする言説でしょ?

で、まあ、ネット上だと、「だよね~。自分を愛せるように明日からがんばろ!」で終わりですよね。ネットは表層的なことをなぞるだけであり、それ以上深いことを語っても、書く側は数字(PV)が獲れないので、それ以上のことを書かない。

それ以上深いものとは、「自分のことが嫌い」というのは、より具体的には、自分の何が嫌いなのか、ということです。

ところで、自分を好きになれない多くの人は、自分嫌いの理由を外部に求めます。例えば、毒親が嫌いとか、会社の上司が嫌いとか、会社の同僚のなんとかさんがウザくて嫌だとか、とにかく自分の外部に自分のことを好きになれない原因を求めます。子育てであれば、子どもが言うことを聞かないからとか。

しかし、この自分が嫌いという気持ちは、「なりたい自分」になることができない、そのできなさが原因なのです。

例えば、聞き分けのいい子どもと仲良く暮らしている自分というのが、なりたい自分だとしましょう。しかし、実際には、子どもが言うことを聞かず、幼稚園に行くとなれば泣き叫び、ご飯を食べさせたら食べない。そんな理想とはほど遠い子どもであるとしましょう。
その理想と、こうでしかない現実とのギャップが大きければ大きいほど、私たちは怒りの感情を抱きます。
したがって、怒りの感情をどうにかしようと思えば、「なりたい自分」と「こうでしかない自分」のギャップをどうにか埋めていくしかありません。

多くの場合、そのギャップは、子どもをどうにかすればいいというものではなく、あなた自身が納得のいく生き様とは何なのかということを、あなた自身が知って実践することでしか埋まりません。

あなたは本当はどう生きたいのか? どうありたいのか?

まずはそれを知ることです。

次に、そこに向かって具体的に歩き出すことです。
例えば、本当は外に出てバリバリ仕事をしたい、しかし今は子どもから手が離せない、ということであれば、1日のうちわずかな時間でもいいので、お家でパソコンを使って、なんらか自分の目標に向かってできることを具体的にやっていく。これが子供に八つ当たりしないですむ1つの方法です。

つまり、自分で自分の生き様に納得することでのみ、怒りの感情をまき散らさない「淑女」が誕生するのです。

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