あの時代の迷子たちへの鎮魂歌 〜 「トーキョー迷子」 中島みゆき
地方から上京する。
80年代から本格化した上京物語は、今もなお続いている。
昭和から平成になったばかりのあの時代、テクノロジーは今から比べれば、ほんのささやかなもので、そんな事実がもたらしてきた数々のエピソードで、あの時代は色づけられている。
上京する者。残る者。
還る者。残る者。
距離を超えることが困難だった時代、距離は関係性に大きな影響を持っていた。
それでも待ち続けた者がいた。
待ち続けた先に何があっても。
待つしか出来なかった者がいた。
結果、その場所で、自分の心の中で迷子になっても。
この歌はそんな者たちへの鎮魂歌かもしれない。
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