「君はロックを聴かない」 あいみょん
ロック。
一言でいっても多数の音楽形式を含むこのジャンル。
50年代はエルビスらのロックンロールが誕生し流行。
60年代はビートルズの後年の変化に顕著なように楽器技術の進化や音のトレンドの変遷ともに、よりとげとげしく、サイケデリックな形式が登場。フォークロックなどのジャンルも誕生しながら、音楽的な異端児ジミ・ヘンドリクスが登場。
70年代のシーンはジミの影響を色濃く受けたブルーズ由来のハードロック、クラシックや欧州文化様式、英国フォークなど様式美由来のハードロック、プログレッシブロックに分派。
時の流れは早くなり、70年代後半にはキーボードという楽器が登場し、この楽器をベースにしたニューウェーブが登場、その発端で叫ぶだけのパンクも含めこの流行が英国から米国に流れ込み80年代のアメリカンポップスの礎となり、また、一方ではテクノが流行し、これが欧州ポップスの礎となりました。
更にその流れで70年代はファンク、ソウル、ジャズとロックの融合も見られ、フュージョンというジャンルも登場。
80年代初頭には70年代初期のハードロックを深化させたヘヴィメタルが英国でムーブメントとなり、これも米国に渡りLAメタル、スラッシュメタルへと発展。
80年代アメリカンポップスと並びアメリカンハードロックも同じタイミングで隆盛を極め、ヴァンヘイレンの「ジャンプ」によって火が付き、ボン・ジョヴィ、ミスタービック、スキッドロウらのアメリカンハードロックバンドがこぞって登場。
90年代は英国では80年代のリバイバルのUKロック~ブリットポップがムーブメントとなり、米国では70年代のブラックサバスらの影響を受けたグランジの出没によりメタルの雄メタリカも音をヘヴィに変え、それにより明るい音がどんより暗い怒りにあふれた音に変わっていきました。
また、90年代はレッド・ツェッペリンらのブルーズロック回帰があり、そのハードロックとの融合の傑作がガンズ・アンド・ローゼスでしたが、さらにスティーヴィー・レイ・ヴォーンが人気に。ゲイリー・ムーアやハードロック、メタルバンドがブルーズに向かったのもこの時期。
90年代は明るいポップ、ハードロック、ヘヴィメタルが終焉を迎え、重たいロック、怒りに満ち溢れたロック、ブルーズ主体のロックが登場した年でした。
00年代はデジタル処理の音が出てきて、リフなどを重視する楽曲が登場。メロディよりもそういった要素が強いアーチストが人気に。さらには70年代ソウルの発展的解釈によるR&B(ジェームス・ブラウンのような音ではなく、アリシア・キーズみたいな音)も人気になり、90年代を経て生きのこっていたアーチストもなぜかこのジャンルに接近し個性がなくなった。
と、この辺りの詳細は↓にまとめております。
でも、君はロックなんて聴かないんだけど。