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最近、詩の投稿にハマっています。今のところ提出したのが現代詩手帖、日本現代詩人会とココア共和国(詩誌)の3方面。他に詩と思想など、詩誌などはあります。私はへなちょこですが、いずれこういった詩誌などに掲載されるよう、精進いたします。

よく読む詩人

邦人の詩人では、西脇順三郎、寺山修司、谷川俊太郎、宗左近、北園克衛、白石かずこ等を好きで読む。欧米の詩としては、フランス象徴派から出発した。ボードレール、マラルメ、ランボー。また英国のエリオット、キーツ、イエーツ、アメリカのシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン、B.スプリングスティン等は今でもよく読む。こうしてなみいる大詩人たちの名前を挙げた後に言うのははばかられるが、私も詩らしきものを書いて

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同一性に関わる根本問題2(菅原)

物理的な物に関しては、完全に同じものは無いということが、一つの問題になる。これは、素粒子物理学的に考えた場合、明らかである。素粒子的に全く同じ組成の物体は、二つと無いと考えられるからである。そしてこの点が概念との違いの一つとなる。
概念の側から見た場合、言葉の問題で、同じ言葉(の組み合わせ)で表現された概念は同一であると考え得るのである。この点が物理的な物との違いの一つになる。

再実証の可能性(菅原)

「同一性について、デイヴィッド・ヒュームは個々人の経験から一般的に正しいことを導き出せるか、またそれはどのように正しいと言えるかを問題とした。」とある。筆者の考えでは、自然科学において一般的な正しさとは、一つの実験・観測が、のちに同じ条件を整えたときに、再び実証できる可能性に根拠を置いている。これは必ずしも完全なものではなく、のちに反証される余地を残す。逆に言えば、その反証の可能性が、自然科学のさ

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ドゥルーズ「差異と反復」下巻 背表紙 解説

《理念》、そして強度、潜在性などの核心的主題があきらかにされるとともに、差異の極限における〈すべては等しい〉〈すべては還帰する〉との声が鳴り響く。それまでの思考・哲学を根底から転換させる未来の哲学がここにはじまる。

ドゥルーズ「差異と反復」 ブックレヴュー2

ジル・ドゥルーズが1968年に出版した著作「差異と反復」は、かれの前半期の営みを集大成する業績である。かれがこの著作の中で展開したのは、西洋の伝統的な哲学思想(それをかれは形而上学と呼んでいる)の解体であり、そのうえで、全く新しいタイプの思想を構築しようというものだった。そうした問題意識は、ほぼ同時代を生きたライバル、ジャック・デリダと共有していたものだ。デリダのほうは、1967年に「声と現象」や

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The Police

スチュアート・コープランドの鋭角的なドラム。アンディ・サマーズの9th使いのギター。スティングのボーカル、ベース。3人のミュージシャンの出す音は、ジェット機の轟音(Synchronicity II)。まっすぐな音と歪んだ音との戦い(Truth hits evrybody)。或いは、孤独の叫び(Message in a bottle)。20代から30代にかけて、私の歳月は The Police と共

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読むスピード

ドゥルーズの「差異と反復」を読んでいたのですが、Xに筆写しながら読んでいました。それはいいのですが、筆写していると一日に半ページも進まず(私の場合)、これではいつまで経っても先に進めないと。いう状況です。それで、普通に黙読することにしました。是非、読み通したい本なのですが・・・。スピードアップなるかな?

大栗博司「超弦理論入門」より2024/7/20

力には共通の原理がある。
 素粒子の間には電磁気力・強い力・弱い力・重力の四つの力が働いていると考えられていますが、この4つの力の背後には共通の原理があります。
 ドイツの数学者ヘルマン・ワイルは、この重力理論(一般相対性理論)について深く考え、それまで全く別のものだと思われていた電磁気力と重力の働き方に共通点があることを発見したのです。
 ワイルが発見した力の原理は「ゲージ原理」と呼ばれ、20世

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レゲエ

ボブ・マーレーは最高だった。
しかし、それ以降のレゲエを聴かれたことがあるだろうか。最悪だと思う。レゲエ、いいんじゃない、と言う方は、レゲエを聴いたことがないか、ディープなレゲエファンか、どちらかなんじゃないか。或いは、気にならない、という方が多いか。ファン以外で。
マーレーのファンだったから比較してしまうのかもしれないが、それにしても酷いと思う。

複数の事物間での差異

さて、「複数の事物の間で差異がいくつあるか」と考える。そうすると、一つの事物に幾つの差異が許されるか、と考えなければならなくなる、というところまできた。これはケース・バイ・ケースである。1の場合もあるし1,386,458 の場合もある。よってこのことはそうとして、「複数の事物の間で差異がいくつあるか」であるが、これについては考えなければならない。「複数の事物」を1、2、3・・・n、n+1、・・・と

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差異がプラス、同一性がマイナス

そこで、差異がプラス、同一性がマイナスという価値観があったとしての話だが(それは現に、一部の間にある)、マイナスの価値観というものはないので、それらの価値の、正の領域での上下を問うことになる。そこでの比較は、正の領域、負の領域での比較ではなく、正の領域での上下関係における比較だろう。こうして差異と同一性との数量的(数値的)な比較を試みる準備の一端が整った。あとは、何に関する数量(数値)を問題にする

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ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」4・03

4・03 命題は既存の表現で新しい意味を伝えなければならない。
 命題はわれわれにある状況を伝える。それゆえ、命題は状況と本質的に結びついていなければならない。
 そしてその結合とは、まさに命題が状況に対する論理像であることにほかならない。
 命題は、ただ像であるかぎりにおいて、何事かを語るのである。

野矢茂樹 訳 岩波文庫

差異と同一性

差異は世界の複雑性を表す。一方で、同一性は宇宙の単純さを示す。