アーノルド・ローベルの蛙
とても久しぶりに年賀状を書いた。
上京してからもう二桁の年数が経つのだけど、年賀状は両手で、もしかしたら片手で数えるくらいしか書いたことがなかった。回数ではなく枚数である。
有難いことに遠くはるばる送ってくれる地元の友人だったり、律儀な友人が送ってくれるのだけど、
面倒くさがりで、忘れっぽい僕は、“送らない”“送り忘れる”という結果になる。
そうなると、もちろん送られてくる年賀状は減る。返ってこないやまびこが面白くないように、返ってこない挨拶に意味を感じなくなるように、年