引きこもりはそんなに悪いことなのかと思うから問題を整理してみる
引きこもりの何が問題なのか、そもそも引きこもりはいけないことなのか。
結論から先に言ってしまうと、私個人としては引きこもりという生き方も多様性の中の一選択肢としてありだと考える人。
ただ色んな問題を抱えているのも事実なので、そこを少し掘り下げてみようと挑戦です。
そして今日の記事は個人的見解に基づくもので、極論も鼻につく言い回しも多いかもしれないけど、実際に引きこもりから回復する中で心理学や社会学、生理学を勉強した上でたどり着いた考え方なので、少しでもどなたかの何かの参考になれば嬉しいと思って書きます。
*今日の内容は多分小難しいので、読みたくない気分になったらスルー推奨です。
人間にはその時その時に合ったレベルの興味や問題発生があるから、気分じゃないと思うのならそれはそれで良くて、この記事ごとスルーしちゃうか、最後の◆◆◆以降だけ読めば良いですよ。
無理はいくない、スルーして良いという考え方は、この記事だけではなく全てに言える私の一貫したスタンスです。
上の記事でも書いたように、引きこもりはいくつかの要素の問題が絡んでいるものだと考えるけれど、それは複雑でデリケートな問題。
私は経験者だからこそこうして好き勝手言えてしまうけれど、これを経験してない人が色々言ったらお前に何が分かるんだと叩かれかねない内容だと思うのです。
だからこういう時、引きこもりして無駄ではなかったなぁと。
引きこもりは社会問題である?
誰かがそう言ったとして、それに異を唱える人はあまり居ないと思うけれど、それなら何が社会の問題となっているのか。
まず前提として、この問題は日本という国の問題としてここでは書いていくよ。
日本国憲法には国民の三大義務というのがあって、それは①勤労の義務②納税の義務③教育の(=教育を受けさせる)義務の三つ。
ここでは③の問題は割愛するとして、勤労と納税についてだよね。
義務というのは、日本で生きるためにやらなくてはいけないこと。
みんなが働かなくなってしまったら、この社会は動きを止めてしまうから。
もちろん年齢的なものや健康問題など全ての人に言えることではないけれど。
そんな中で、引きこもりで勤労できている人はどれくらいになるでしょうか。
このご時世なので引きこもりながらも、インターネットや権利収入などの何がしかでお金を稼いでるような人もいて、そういう人達はここでは勤労については問題ではないね。
次に納税の問題。
日本は国民から徴収する税金で国を動かす仕組みの国なため、そこがなくなってしまったら国として保てなくなってしまいます。
国が保てないということは、引きこもりもできなくなってしまう可能性もあって。
とはいえ納税をするには先立つものが必要で、私も引きこもり時代は市民税をはじめ年金も免除になる手続きをしたものだけれど、同じような人が増えればそれだけ国の税収も下がることになるので、どんどん逼迫していっちゃう。
ただこれは社会保障という概念がある日本では、ある程度の引きこもり由来の税収の減少は想定の範囲内であれば対応していけるものだと思う。
もちろん納税してくれたら助かるは助かるんだけどね。
人と接する経験が積めない
そして法律ではない現実面の問題として、社会経験が積めないのは結構大きな問題になるはず。
働いてお金を稼ぐ以外にも、人間はお互いの間に発生する関係をもって社会を築く生き物なので、その経験を部屋に引きこもって積めないというのは、時に自分をハードな生きづらい状況にしてしまうよね。
現状の維持ができるのであれば差し迫っては来ないけれども、前記の5080問題でも触れたように、生活の基盤を親に依存しているのであればそれが無くなり、親に肩代わりしてもらえていた対外的な社会人としての活動を自分が請け負う必要が出てくるため必ず大きな問題となって現実に登ってくる。
そしてその問題に気づいているのに、見て見ぬふりをするのも精神的にとても悪影響だと思うのですよ。
その状況に身を置くのが何より辛い
中には悠々自適に引きこもりライフを楽しんでる人もいるのかもしれない。
でもきっとそれは一部の限りある人で、ほとんどは今の自分や将来の自分に不安を抱えながら毎日を過ごしているのではないかな。
その理由は色々な要素があるけど、上に書いたように日本で生きるなら勤労と納税の義務があるし、日本社会の通念的なもので働きに出るのが良いともされてるのにそれに添えてないし。
ただこれらは考え方次第ではクリアできる問題だろうけれども、そもそもの問題として人間という生物的に、引きこもって他者と交流がないことに心地よいという感覚が得られないようにできているからというのも大きいと思う。
◆◆◆
引きこもりだった時は私も辛かった。
本当に辛くて毎日身を裂かれる思いだった。
引きこもりである自分の存在は許されないような感覚で、金食い虫と毎日自分を呪っていたし、何度も自殺未遂をしては救急車で運ばれた。
このまま自分はどうなるのか、未来はあるのか、どんな未来が来るのか。
怖くてたまらなくて、生きることから逃げたかった。
でもそうは問屋が卸さなかったんだよね。
紆余曲折七転八倒七転び八起きして、お陰様で今があったりもする。
私は引きこもりのままでいる辛さと、引きこもりから回復するために訪れるであろう苦労諸々を天秤にかけた時、引きこもりのあまりの辛さに耐えかねて後者を選んでしまっただけ。
繰り返すけど、引きこもりであること自体は悪くないことだと考えている。
税収が欲しい国的に、引きこもりは減収になるから多少問題になるけど、一定許容内であれば引きこもりという生き方も社会保障制度がある国として多様性としてありなはず。
でもロシアみたいにみんなが働かなくなるような、許容範囲超えちゃったらそれは困るけどね。
問題は、
社会通念に沿えてない自分であるということが自尊心を削り自分を責めて自信をなくすことや、社会性のある動物として本能に沿ってない辛さ。
あとは、3.11の時のように何か問題が起こって家がなくなるような有事の時に苦労することと、養ってもらえる状況が崩れた時にはお金の面でお先真っ暗であること。
有事の問題は、まぁ、そうなった時に苦労するしかない。
自尊心削られまくることやお金の問題は、有り余る時間を使って自室で稼ぐ勉強をして、自室で実際に稼いで引きこもりからトレーダーなんかにジョブチェンジして、そして納税すれば自尊心もまだ保ててだいぶ楽になるでしょう。
現状に不安があるなら、現状を変えるために負担の少ない範囲で何がしかはしたら楽になっていくよ。
すぐに上手くは進まないだろうけど、何もしない未来の見えない苦しみよりはマシなはず。
(稼ぐためには何をすればいいのか、オススメの七転八倒を追々書いていきます)
そうしてある程度稼げるようになっても、それでもたまに寂しくなるだろうから、そこはこのご時世SNSを活用して傷の舐め合いするといいよ。
傷の舐め合いもあながち悪くなくて、結構癒されるものです。
ヒキコレ結論。
時代を活かして最低限生きられるぐらいに稼いで、死にたくなるほど辛くなる心理的思い込みをとっぱらって緩和させれば、引きこもりは悪くないし問題ではない。
そしてその方法はあるよ。