世界最後のブログはじめました。残り物には懺悔がある。

「残さず食べなさい」という言葉は
子どもの頃から私を縛り続けてきました

言葉の裏側には
ご飯を作ってくれた人や生産者
命への感謝の気持ち
もったいないや食品ロス

いろんな想いが
込められていると思うけど

私には無言のプレッシャーに感じました

どうしても食べられない
苦手な食べ物があって

でも私の気持ちは
受け止めてもらえなくて

そのたびに「残さず食べなさい」

言葉は私を蝕んでいって
好きなものも嫌いなものも
まったく食べられなくなりました

このまま何も食べられないまま・・
不安に過ごす日々

奇跡が起こりました

お腹が空くことも
体が弱ることもない

食べられないかわりに
食べなくても生きていける
呼吸だけで

不思議な感覚でした

異常気象
資源の枯渇

絶滅する動物
産地を巡る争い
食料危機

命を奪わなくても
生きられることは

社会問題の光明に
なるかもしれない

でも気づいたときには
遅すぎました

動物も人類も
もういません

私は世界の片隅で
一人書き記します

世界の残り物語りを生きるものとして

(410文字)

たらはかにさんの
【毎週ショートショートnote】
【残り物には懺悔がある】のお題でした。

「残り物」から浮かんできたのは
人類最後の生き残りでした💦

ブログはじめましたみたいな
ノリのタイトルなのに
オチが少し暗めかなと思いながらも。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんの今日が
素晴らしいものでありますように。

hohoさんの帯を使わせていただきました。

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