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shimatune
「神戸」と書いて「カンベ」と読む 21.12.8
昨日の話の続き。
せっかくなので具体例でご説明しよう。
例として挙げるのは、『闇の荷物』シリーズの神戸琢蔵《かんべたくぞう》と、橘洋平《たちばなようへい》。
神戸琢蔵の名字は、筒井康隆先生の小説『富豪刑事』主人公・神戸大助《かんべだいすけ》から借用している。
ちなみに、神戸大助は、大富豪の息子かつイケメンであり、琢蔵との共通点は全くと言っていいほどない。
僕がこの作品のファンであること以外の採用理由としては、単純に「『神戸』と書いて『カンベ』と読む」というのをやりたかったから。
しかし、作者が書いている時は、面倒なので「こうべ」と入力してそのまま「神戸」と変換してしまう。
「琢蔵」のほうは、中年親父キャラであり、腹がやや出ていることから「豚」を匂わせつつ、俳優の辰●琢郎氏の連想から。
もちろん外見も性格も一切モデルにしていない。
「蔵」は、中年らしい重厚さを加えるため。
橘洋平の名字は、前にも書いたが『あた●ンち』のタチバナ一家から借用。言うまでもなくどの登場人物もモデルではない。
漢字は、朝ドラ『はね駒』のヒロインの旧姓「橘」――が、深層心理で影響していたかもしれない。
「洋平」は、話が全体的にダークな内容なので、ギャップ込み、および本人のノーテンキな性格の「陽」に通じる意味合いで。
あと、誰かこういう名前の人をネットで見かけたからかもしれない。
このように、拙作のキャラクターの名前は、
インスピレーションと言えばインスピレーション
適当と言えば適当に
付けていることが多い。
名前にこだわるあまりストーリーがおろそかになっては本末転倒。
いや
もしかしたら
ストーリーも若干……。
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