「また次の扉を開けよう」
早いもので、右胸の全摘手術からもう1年が経った。
去年の今頃は右胸の全摘手術を受けている頃だ。
一つの治療が終わると休む暇もなくまた次の未知の治療が待っていた。
終わっても終わっても次の治療が待っていて、胸が押しつぶされそうな思いだった。
今度はどんな副反応が出るんだろう、私の体はどうなってしまうんだろうと、不安でいっぱいだった。
手術もしたくなかった。
もう嫌で嫌で、数日前からどんより落ち込んでいた。
そんな去年の夏だった。
先日、尊敬する元上司が暑中見舞いで、「去年の辛