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術後のキイトルーダ開始

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さぁ、最後の治療、締まって行こう!
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「終わった〜!!」

「終わった〜!!」

ついに、2024年4月18日最後のキイトルーダの投与を受けて、治療が終わりました。
ここまで、私を支えて励ましてくれた友人達、弟、亡くなった両親(ずっとそばにいてくれた気がする)、治療して下さった主治医と乳腺外科の先生方、医療関係者のみなさん、本当にどうもありがとうございました!!

そして、4月30日をもって退職しました。
本来ならすでに退職していた職場でしたが、退職を撤回させてもらって在籍しな

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「広島の街で」

「広島の街で」

どうしても会っておきたい人が3人いた。

今までなら、「機会があれば会おうね」「時間があったら会おうね」といったところだったけれど、がんという病気を発症してからは、あらためて命には限りがあることを実感したし、大好きな人達と永遠に無限に会えるものではないことも自覚した。
だから、この3人には必ず時間を作って会っておきたかった。

遡ること去年の11月の初旬に広島を訪れた。
放射線治療が終わって職場復

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「始まれば終わっていくね」

「始まれば終わっていくね」

あっという間の1ヶ月だった。
この1ヶ月はとにかく仕事仕事仕事で、毎日が疲労困憊だった。
というより現在進行形なので今も疲労困憊中。
上司が3月初旬に退職し、その下の上司は好き勝手に休んだり昼から帰ったりするので、管理職がいないまま平社員の私たちが走り回る毎日だった。

『ワタシ、マダガンノチリョウチュウナンデスケド・・・』
やっぱりこんな職場にいてはいけない。

そんなモヤモヤの中、確実に時は経

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「コロナはつらいよ」

「コロナはつらいよ」

ついにコロナに感染した。
2月に入って、勤務先の病棟でコロナ陽性患者が出た。
私も関わっていた患者だったので、いや〜な予感はしたけど、やはり数日後に私も風邪症状から始まって、発熱、倦怠感と症状が続いた。

勤務先でもらっていた、簡易の抗原検査キット(れっきとした医療機関が簡易のキットなんか使うなよと言いたいところ)で調べたけど、2回とも陰性だった。

私は、キイトルーダの副作用で副腎機能が低下して

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「生きてるっていいね!」

「生きてるっていいね!」

先日、友達と明石まで電車の旅をした。

実は、その友達が2月に持病の手術をすることになったので、私から、ちょっと遠出しておいしいもの食べて気分転換でもしようよと誘ったのだった。
手術が決まった時の友達はすごく落ち込んでいたけど、考えていたほど重症ではなかったことがわかって、魂がどこかへ行ってしまっていた友達はすぐに自分を取り戻していた。

この病気になって、治療をしてつくづく思うことがある。
食べ

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「えらいこっちゃからがんばらないへ」

「えらいこっちゃからがんばらないへ」

年末年始もフルで働き、本格的に仕事復帰して1ヶ月以上が経った。
足腰の痛みと肩こりはあるけれど、思ったより元気元気💪
怠くて1日寝込むとかいうこともなく、出勤していた。

が、しかし。
先週はキイトルーダの投与日だったのに、初めて寝坊をしてしまった。
アラーム2回とFM放送をもろともせず眠り続け、起きたらバスに乗る時間だった。
普段なら(寝坊なんかしたことないけど)慌てて準備するところを、
「ま

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「そうだ、京都へ行こう!」

「そうだ、京都へ行こう!」

あっという間に1月も半ば。
仕事に復帰してから、足腰の痛みと肩こり、疲労感はあるものの比較的元気に働けている。
ありがたい、ありがたい。

キイトルーダの投与は、1コース目は200mgを1回(3週ごと)投与したが、大きな副作用がなかったので2コース目からは400mgを1回6週間ごとのサイクルになった。
病院に行く間隔が開くので、休みを通院以外に使えてうれしい。
毎週公休をパクリタキセル投与に当てて

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「さようなら2023年、そしてありがとう」

「さようなら2023年、そしてありがとう」

2023年が終わって行く。

今年といえば、

『乳がんとその治療』
ただもうひたすらそれだけだった。
心の中は不安しかなかったし、頭の中は『乳がんとその治療』のことと、どうやって生活していこうかそればかり考えていた。

金太郎飴のように切っても切っても『辛』。
辛いの文字しか出てなかった。
私の今年の漢字一文字は『辛』である。
今度京都の清水寺で、でっかい毛筆でばばーっと書いてみたい。

長くて

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「いつかのメリークリスマス」

「いつかのメリークリスマス」

早いもので、もう今年も残すところあと1週間になってしまった。

12月4日に退院して、6日から復職した。
さいわい熱がぶり返すこともなく、すこぶる元気に過ごしている。
入院中は、辛くてしょうがなかったけど、2週間びっしり抗生剤を投与して本当によかった。
看護師長さんに、「ここはがんばりどころですね。今治療をやめてしまうとまたぶり返してしまうから。」と言ってもらったけど、 ultra soulで頑張

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「幸せの伏線」

「幸せの伏線」

ポート抜去したところを抜糸してもらい、テープ固定だけになった。
3cmくらいの傷がすーっと一文字。

1年間ここから抗がん剤を投与した。
まだもう少しキイトルーダの投与が残っているけど、
『ワシももう疲れたで。』
と私の身体から飛び出したかったのかもしれない。

そうか、ポートは関西のおっちゃんやったんか。
梅吉さんみたい。
最近お酒を呑んでよく玄関で寝てるな。

同士よ、1年間どうもありがとう!

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「KANさんに想いを馳せる」

「KANさんに想いを馳せる」

11月12日に、シンガーソングライターのKANさんがお亡くなりになった。

私がそれを知ったのは、11月17日午前中の仕事を終えて、インドカレーのランチを食べている時だった。

注文したカレーが来るまでに見ていたスマホの画面を見て絶句した。
言葉に詰まって涙が出た。
それを見たインド人が不思議そうな顔をしたけど、すぐに私から関心を無くしてくれたのがありがたかった。

私は20代の頃KANさんが好き

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「私は ultra soul だ!」

「私は ultra soul だ!」

11月25日(木)
熱も下がり体調は落ち着いてきたが、1日4回の抗生剤投与はかなりのストレス。
抹消血管が取りにくいからポートを造設したのに、それが感染して1日4回も点滴じゃあ本末転倒ではあるが、仕方がない。

1週間くらいの入院なら、今回はもう誰にも知らせずにひっそり治療しようと思っていたが、2週間は確定、もしかしたら4週間になるかもと聞いて、色々足りないものが出てきた。

どうしようかな、友達

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「それにしても色々あるなぁ④」

「それにしても色々あるなぁ④」

11月21日(火)
検温で起きる。
痛いけど昨日より身体は全然楽だと思ったら、まだ38.0℃ある。
カロナールをもらって朝食もおいしくいただいた。

復帰したばかりの職場に電話をする。
上司もさすがにびっくり。
去年からびっくりの連続で申し訳ないけど、とりあえず今週いっぱいは休ませてもらうことにした。
復帰して仕事もろくにしてないのに、有給ばかりが減っていく。

1日に、抗生剤Aを3回、抗生剤Bを

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「それにしても色々あるなぁ③」

「それにしても色々あるなぁ③」

11月20日(月)
6:30
もう一度タクシー会社に電話しても配車できるのは7:30頃と言われ、そんなんバスの始発のほうが早いやんけーと1人でキレる。
しかも時計を見たらもう6:00。
結局バスで出発し6:30過ぎに病院到着。
もう次からは歩けても救急車を呼ぼうと固く決意した。
いや次は、もうこんなことあってはいけない。

そこから待合室で30分ほど待ち、看護師さんが熱を測ってくれた時はもう38℃

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