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精神医学「急性ストレス障害」

精神医学(Psychiatry)は、各種精神障害に関する診断、予防、治療、研究を行う医学の一分野です。

カウンセラーは医師のように病名を診断したり、投薬治療を行うことはできません。

カウンセラーの精神医学的な知識が乏しいと、クライアントの状況を正確に判断することができないため、重篤な症状へと発展させてしまう危険性もあります。

カウンセラーは常にクライアントの利益に繋がる判断をしなければなりません。

病名を告げるなど医師の専門領域を侵したり、クライアントが傷つくような知識の乱用は絶対あってはならないことですよね。

カウンセラーが自身の専門性の限界を知り、クライエントのメリットにつながる関わりをするためには精神医学の基礎知識は非常に大切ですよね。 

あくまで予備知識としての情報ですが、私自身の学びの場としても精神医学の基礎知識をこのnoteに書いておこうと思いました。

また、多くの人が精神医学に触れる機会となったり、理解を深めるきっかけになっていただけたらと思っています。


1.急性ストレス障害

人間は強い精神的ショックを受けると、感情が麻痺して何が起こったかわからなくなるという混乱状態を示すことがあります。

急性ストレス障害は地震や津波などの自然災害。戦争や監禁。

さらには、肉親の急死。暴行・脅迫など非常に強いトラウマ体験の直後に、その記憶が容赦なく蘇り日常生活に支障を生じさせます。

トラウマ体験から4週間以内に始まり、2日から4週間程度で収まり、比較的短期間で症状は沈静して行きます。

ただ、衝撃的な出来事を頭の中で何度も再体験してしまうため、精神的負荷が大きくかかります。

そしてこの精神的負荷を避けようとし不安が増大してしまう傾向も見られるのが特徴的です。

具体的な症状としては、感覚の麻痺。感情反応の欠如などがあります。

また物事が事実ではないという感覚や自分が自分ではないような感覚に襲われることもあります。

一般的にはトラウマ体験がその方にとって強烈であればあるほど、急性ストレス障害になる可能性が高いと言われています。

ですが、個人の物事の捉え方感じ方によってストレスの感じ方が違うので、個人差が生じます。

そのため全く同じ体験をしても、その体験がストレス障害として現れる人と現れない人が出てくることもあります。 

急性ストレス障害はトラウマ体験をした状況から離れ、その方の抱える苦しみ、辛さに共感が得られると症状が暖和して行きます。

トラウマ体験を話すという事だけでも症状が和らぐこともあります。


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HSP心理カウンセラー じゅんさん
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