HSP HSC「HSCの自己否定感と罪の意識とは?」
こんにちは。
心理カウンセラーのじゅんさんです(^^)
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今日はですね。本を読んでいました。
その本は「まんがサイコセラピーのお話」という本ですね。
フィリッパ・ペリーというサイコセラピストが描いた本です。
セラピストとクライエントの会話と心情が同時進行で描かれている。
心理療法の過程をはじめから最後までを描いています。
会話だけでなく、心の中で思ったことが表現されており、言語的だけでなく、非言語的レベルで相互に影響し合っていくセラピストとクライエントの関係性がかかれているんです。
心理療法ってどんな話をするの?どのように進んでいくの?という疑問をお持ちの人にもおすすめの本です。
そして精神分析的なセラピストの対応からまたは「今ここ」をイメージするゲシュタルト療法を使っていたりとか。
そんなリアルタイムなカウンセリングの状況を漫画にした本です。
フィクションなんですが、物語は心理描写が細やかに描かれていました。
今日はですね。そんなサイコセラピーの本を読んでいました (^^)
今回は、「HSCの自己否定感と罪の意識」について話ししていきたいと思います。
1.HSPについて
まずHSPについてお話ししていきますね。
1990年代にエレインアーロン博士によって高敏感性の研究がされていました。
科学的な専門用語としては感覚処理感受性(SPS)と呼んでいます。
そして博士はその敏感性の値が高い人を
HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン)人一倍敏感な人。
HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)人一倍敏感な子供と呼んでいます。
エレインアーロン博士自身もHSPで、博士の子供もHSCだったようです。
【HSP】
• HSP (ハイリー・センシティブ・パーソン )人一倍敏感な人
• HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)人一倍敏感な子供
• HSS (ハイ・センセーション・シーキング )人一倍敏感な人・刺激を求める人
そして、博士によると全人口の15%~20%がHSPと言われています。
5人に1人がHSPということになります。
そしてさらにそのHSPの30%の人口の約6%が HSS(外向型・刺激を追求するHSP)という気質の人もいるとされています。
HSPは精神医学で言う病名ではなくて、あくまで気質というものになります。
さらに他の種族100種類以上にもHSP気質は存在したことを発見したそうです。
これらは生まれ持った脳機能に関係しているようです 。HSPの人は脳の扁桃体。
危険を判断する部分の働きが、生まれつき強く不安・恐怖そんな部分を感じる神経回路も敏感に働くためだそうです。
【HSPの四つの性質】
①深く考え事をする
②常に刺激を受けやすい
③共感力が高く、感情の反応が強い
④些細な刺激を察知する
HSPについては、 気になった方はエレイン・N・アーロン博士のサイトをチェックしていただけると良いと思います。
アーロン博士のサイトではHSP診断もできます↓
今回は主にHSC(ハイリーセンシティブチャイルド)にフォーカスしてHSCの特性を探りながら。
私自身も HSCだったことを踏まえて、その体験や経験をお伝えしていきたいと思います。
私の主観でお話していくこともあります。
そのように聴いて頂けると嬉しいです 。
この記事を通じて。
今敏感気質に悩んでいる方。辛い方。
身近にいる人への理解になったり。
それぞれが生きている世界が少しでも安心できて。
優しい世界になってほしいと願っています。
又、HSPの情報交換、新しい気づきとなることに繋がっていけたらと思います。
2.HSCの自己否定感と罪の意識
HSCの「自分はダメな人間だ」と思う気持ちを払拭していくことで、元気に肯定的な考えを持って子供は過ごせるようになっていけるんですね。
自己を否定をしている自分に気づくことは、肯定感を高めることよりも最優先にしたい重要な事と私は考えています。
「自己否定」とそれに似た「罪の意識」は心理学的には区別することができるんですね。
罪の意識…これは自分がした過ちをそれにどう対応するかに焦点が置かれている。
自己否定…とにかく自分が悪いと感じる気持ち。
「罪の意識」はそれを感じている時はそれを何とかしようとするので、とても「能動的」と言えます。 これは積極的に事態を変えようとしたり、自分を守ろうとしたり、能動的に動くということになるんですね。
それに対して「自己否定感」は頭を抱えて、なすすべもなくうなだれていたりとか消えてしまいたいと思っている状態なんですよね。
このように罪の意識と自己否定感の違いはありますが、これらは両方とも気づかないうちに、性格や自分の特性のようになってしまう恐れもあるんですね。
心配症や怖がりの性格になっていくのと同じように、罪の意識や自己否定を抱きやすい性格になっていくんですよね。
私は過去、自己否定感に苛まれていました。
人間関係については自己否定感を前提に築く癖があって、
「この人はとてもいい人なのに自分はとても醜い人間だ」
「なぜ私はこんなにも否定的で暗い性格なのだろうか」
と相手と自分のパーソナリティーな部分の比較を常にしていたりとか、自分の評価を下にして「ダメな自分」とレッテル貼りをしていたりしました。
不安や恐怖は誰でもあると思いますが、その思考のパターンが常習化して、無意識にこの気持ちが自分の特性のようになってしまいますよね。
私は後に芸術活動を通して内観をする時を過ごしたり、心理学を学んで自分の問題と他者の問題への差別化を意識したり。
課題の分離などをして自分の思考癖と向き合ってきました。
親を看取った時に、避けてきた親との関係と向き合うようになるその環境に身を置いたことも大きく影響していきました。
そうした体験から私は自己受容を深め、自己分析に時間をとり、少しずつ自己肯定感というものを高めていった。
いえ、肯定感をひとつひとつ積み上げていったという表現があっているように思います。
自己否定感や罪の意識について自分の思い癖にまずは気づくことが良いのかなと私は考えています。
心理学の中でもフロイトの原因論と、アドラーの目的論の考え方でときおり議論が交わされているようです。
私の体感や経験からでは、原因を探る時期と目的を探る時期。
双方どちらも必要なのではないかと感じます。
またユングの集合無意識という概念は、まだ研究の余地を残しているようにも感じるんです。
夢の不思議や直観力等です。
不確かなエビデンスのない、みえないことにも意識を向けて取り組む姿勢は失いたくないと思っています。
その人の中に流れるその人にしかない時間の川の流れが今どこにあるのか。
その状況により、過去の原因と未来への目的への探索への目的地も変化していくのだと感じます。
少し話がそれましたね…。
まずは、自分と他人の課題をわけて、自分の求めている声を聴くように取り組めていくとよいのかもしれません。
HSCの抱えやすい自己否定感や罪の意識への配慮を考えて、関わっていける環境をこれからもっと検討できる場を創っていけたらと私自身も考えています。
今回は「HSCの自己否定感と罪の意識」についてお話しさせていただきました。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまたお逢いしましょう(^^)
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今回の記事でも参考にしているエレイン・N・アーロン博士のHSCの本です(^^)↓
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