東京工業大学は、全く異なる新しい材料設計戦略により、中低温域で世界最高のプロトン伝導度を示す新物質を発見した。さらに、高エネルギー加速器研究機構と共同で行った研究から、新物質の高プロトン伝導度の要因を明らかにした。 https://www.titech.ac.jp/news/2024/069308
東北大学らは、ガスクラスターイオンビームと高輝度放射光を用いた実験と理論計算により、テルルの量子細線が1次元トポロジカル絶縁体であることを明らかにした。この成果は、量子ビットや高効率太陽電池などの実現に道を拓くものだ。 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/06/press20240606-01-topological.html
理化学研究所らは、イオントラップに捕獲されたトリウム229のアイソマー状態の寿命を決定、これは原子核時計実現に向けた大きな前進であり、原子核時計による基礎物理定数の恒常性の検証といった物理学の根幹に関わる研究への道を開く成果だ。 https://www.riken.jp/press/2024/20240418_1/index.html
大阪大学らは、電子間の多体効果である近藤効果により伝導電子の有効質量が増大する「重い電子」を原子一層の厚みしか持たない単原子層物質において初めて実現、新しいエレクトロニクス素子や量子コンピューター設計開発の指針となることが期待される。 https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2023/20231201_1
高エネルギー加速器研究機構らは、理研の重イオン加速器施設などを用いて、ウランの中性子過剰な同位体241U(ウラン)の合成と同定に初めて成功した。ウランの起源解明に向けての実験研究が進展することが期待されている。 https://www.kek.jp/ja/press/202304010000/
理化学研究所らは、負の電荷を持つ水素ヒドリドイオンが、固体内拡散するイオン導電体の研究から、室温で固体電解質として作動する新材料の開発に成功した。新しい作動原理の蓄電池、燃料電池などの電気化学デバイス開発に貢献することが期待される。 https://www.riken.jp/press/2023/20231020_4/index.html
東京工業大学らは、伝導率が世界最高の固体電解質の超リチウムイオン伝導体を開発した。新電解質の応用により1 mm膜厚の正極を開発、全固体電池の特性を飛躍的に向上させることに成功した。次世代の蓄電デバイスに新たな指針をもたらす。 https://www.titech.ac.jp/news/2023/067120