転失気の言葉尻に疑問符が付いていた。 此の陰気臭い休憩室には誰も居ない。 摘み立ての花の匂いに鼻を摘む。 頬白を摘む狐は何処かと、内なる自分に問う。 屁理屈の返答すらもヤヌス門から出てこない。 扉の守護神の呑酒器、否、 御神酒徳利たる局所を雪に隠そう。 頭の上の蠅を追う前に。