生きるのにイキんだつて仕様がないさ たゞ証しとなる物一つだけ慾しい やゝ恥づかし けれども表明しておく それは、己の書いた詩歌句で埋め盡くされた本一冊 飽くまでも己の為 あんた方巻き添へにはしないよ。 未明、己は不眠の中 綴る - 〈その日へと生一萬兩賭す時雨 くにを〉©都築郷士