この夏にちくま新書から出たばかりの本、藤高和輝『バトラー入門』を読み始めた。バトラーの『ジェンダー・トラブル』は10代のときに読んだことがあるけれど、その際はやや消化不良に終わったのでこれを機にそちらもあらためて読み直したいと思う。
"ロマンティック・ラブにときめいてはいけないのだろうか?ジェンダー規範から自由にさせてくれるフェミニズムの思想がいつのまにか反対に自らを縛る思想になってしまうことは、かつてもいまも、私たちが直面している問題だ"
"「フェミニストだったら〇〇しないといけない」という一種の逆規範の問題は「古くて新しい問題」だ。フェミニストだったらピンク色を嫌わないといけないのだろうか?メイクが好きじゃだめなの?フリフリのドレスが着たいって気持ちをもつことはいけないの?"
"女はただ性的興奮や快楽を求めてセックスをしてはいけないというのだろうか?性差別や性暴力に反対しながら、同時に、「乱暴」で「暴力的」なセクシュアル・ファンタジーをもつことはダメなことだというのだろうか?"