ブレないで。 自分が詠みたいのを詠めばいい。 それで、選ばれればいいけど、 それは結果です。 結果を気にして、詠めなくなるよりも、 誰がなんと言おうと、自分を詠めばいい。 きっと、俳句の神様は、 それを望んでいると思います。 自分を詠みましょう。
鍋焼の残る具材を食う係 子どもたち、うどんとか肉とか自分の好きなもんばっかり食べて、 野菜とかキノコ類とか、食べる係です。 鍋焼の残る具材を食う吾かな 鍋焼の残る具材を啜りけり
ラブあんどピース!! 彼は、コメントの最後にサラリと書きます。 この言葉は、深いですね。 ラブあんどピースの繋ぐ明日の春 しかし… 「ラブあんどピース」を詠もうと思う自分も どうかしてるかな。 ちなみに彼は、この言葉で詠んだことがあるのかなあ~? あるでしょう、きっと。
吹雪去り吾に残りし俳句かな 大切な人へ ありがとうございます。
家族旅行も、ちょっとした吟行になります。 潮岬の灯台で海を眺めて、鶚(みさご)を見つけました。 夕陽背に乗せて昇るや鶚の子(アポロさん推敲) 奈良県の十津川村の谷瀬の吊り橋を渡りました。 子どもたちがわざと揺らして、余計に怖かったです。 吊り橋の割木軋むや冬の谷(推敲後)
春近し迦陵頻伽の声聞こゆ 迦陵頻伽(かりょうびんが):上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物。
冬の影今ここ吾の俳句詠み
夕陽背に抱いて昇る鶚かな 鶚(みさご)が、季語なのかどうなのか。 持っている歳時記では、掲載されていないけど、ネットには掲載されていた。 ある場所に家族旅行に行ったときに、 実際に鶚を見かけました。 夕陽を背に、優雅に鶚が飛んでいる姿に、 しばらく見とれてしまいました。
寒影や愛し吾の駄句抱きしめて
俳句幼稚園 なごみせんせいの宿題 錆鉄御納戸色なる冬着物 (さびてつおなんどいろなるふゆきもの) 錆鉄御納戸色(さびてつおなんどいろ) なかなか聞かない色なので、詠んでみました。 けっこう強引ですね。
遠くから手を振り笑う雛祭
愛日や凍てる我が身を照らしけれ 愛日:あいじつ 冬の穏やかな太陽
心臓のホルマリン漬け百千鳥 次回の俳句ポストの兼題「百千鳥」。 ホルマリン漬けの心臓も動き出すほどの、鳥の囀りでしょうか。 解剖学の実習で身近な「ホルマリン漬け」で詠みたかった。 推敲句 ホルマリン漬けの瓶揺れ百千鳥 アポロさんの推敲後 心臓のホルマリン漬け春の雷
大リーグ養成ギブス付けた冬 瑠璃星飛雄馬、ここにあり! (気に入っているけど、この俳号は使いにくな~) 実は、だいぶ前の俳句ノートのネタ帳に、 「大リーグ養成ギブス」と書いてありました。 いつか詠もうと思っていたんですね。 まさか、詠む日が来るとは。
吐き切れば勝手に入る秋の息 ご利用者さんに「深呼吸してください」と言います。 みなさん、一生懸命、息を吸います。 「まず、ちゃんと息を吐き切ってください」と伝えます。 息を吐き切れれば、肺は陰圧なので、あとは勝手に空気が入ります。 呼吸は、吸うよりも吐くほうを意識することです。
冬の傷癒す仲間がここにあり
先日、NHKのなつき先生の番組を見ました。 「俳句に寄せる、のではなくて、自分の思いを詠んでいく」 これが刺さりました。 とにかく上手く詠もうとしていました。 これからは、自分を詠み込みます。 賞が取れなくても、入選しなくても、自分の俳句が詠めていれば、 それが一番ですね。
凍てる吾の心に響く追句かな
春を待つ平行棒の歩みかな 平行棒は、手すりを持って歩く練習をするための道具です。 病院のリハビリ室にあります。 自宅療養しているお母さんのために、 自宅にミニ平行棒をレンタルした息子さんがいました。 お母さんが「息子のために頑張ってリハビリして、お花見行くわ」と言ってました。
ペンギンの願いはひとつ冬の空
瑠璃色の笑顔の彼方春近し
最近、周りが俳句だらけになってきました。 俳句幼稚園はもちろんのこと、 おーいお茶のペットボトルのラベルの俳句を見たり、 お茶の粉末状の袋に書かれてある俳句も、目にします。 ご利用者さんの家で俳句の話題になって、季語や歳時記の話をしたり、句会の冊子を見せてもらうこともあります。
寒燈のリモコン遠き棚にあり 寝たきりの患者さん。 自分でリモコンのスイッチが押せるのに、 家族が、電気の消灯をしています。 「おばあちゃん、無理せんでいいよ」 と言って、リモコンを使わせてくれません。 リモコンを使ってもらうように、 家族にお伝えしたら、 喜んで使っていました。
利益より和を願いけり恵比寿講
大寒や駄句さえ詠めぬ不甲斐な吾 なんてざま! 季語を立てていなし、 駄句さえも詠めていない。 読んだ人にも、イヤな思いをさせてしまう。 この句も読んだ人がいい思いにならないけど、今の精一杯の句。 大寒という厳しい時期に、何もできぬ不甲斐な自分。 ここからまた、やり直します。
春近し孫の挙式に背広着て 在宅酸素をつけている患者さん。 「孫の結婚式が、4月にあるんや」と言いました。 背広を着て、出席したいそうです。 2時間以上も椅子に座っている体力はないですが、 別室で休みながらなら、出席できそうです。 その日から、しんどいリハビリを頑張っていました。
仄明かり鶴の一声響きけり つるせんせい 付句、ありがとうございました。
どうすれば和が戻るのか冬の波
寒弾きの音色はどこか寂しけれ