〈望月や寂莫などゝ言はぬ人 くにを〉 珍しく苦吟- 月を観る、と云ふ名目で それは袖擦れ合ふも…の縁なのか 單に化かされてゐるのか 取り敢へず宴席は断つた事がない 狐・狸も歯牙剥かなければ… 鶏小屋やられた奴が無理しなくて いゝ。あゝ何故知つてゐる? 狐の面が一打ち、落ちてゐた。