濱田芳通指揮アントネッロのバッハ「ミサ曲ロ短調」(11/11オペラシティ)。クレドでのイエスの受難の突き刺すような弦の表情、アニュス・デイでのカウンターテナー彌勒忠史の深く沈む弱音の即興など、曲の本質に鋭く迫る瞬間が沢山。疾走感あふれる合唱の輝きはまるで本物の光の柱のようだった。
ヘンデルのオペラ「リナルド」(8/17@サントリー)濱田芳通指揮アントネッロ。野性的で愉悦溢れる美しい演奏。彌勒忠史、中川詩歩、中嶋俊晴、中山美紀ら各歌手が大胆な即興を交えた見事な歌唱と演技。演出と衣装も良く、十字軍とイスラム教徒の戦争や人物関係を的確に伝えた。記憶に残る名舞台。
古楽アンサンブル「アントネッロ」濱田芳通さん、カウンターテナー彌勒忠史さん、ソプラノ中山美紀さんへのインタビュー記事を、WebマガジンONTOMOに書きました。初期バロックから、ヘンデルやバッハのスリリングな演奏の秘密について。 https://ontomo-mag.com/article/interview/rinaldo/