ながめる「天正遣欧少年使節」
千夜千冊 1518夜は、楠木建さんの「戦略読書日記」。
話として、ビジネス戦略に落とし込んでいくので、
ビジネス書が大半ではあるが、それらばかりではなく、
ユニークな選定となっている。
私の好きな本「おそめ」(石井妙子 著)を扱った章題は、
『暴走するセンス』。祇園芸妓「おそめさん」の銀座の水商売の話。
全部で21章ある内の、20章が「クアトロ・ラガッツィ」を扱っている。
章題は、『グローバルとはどういうことか』。
天正遣欧少年使節をプロデュースしたヴァリニャーノ神父に焦点をあてる。
しかし、私が「クアトロ・ラガッツィ」を読みたいと思ったのは、
その本の著者:若桑みどりさん(故人)のこと。
「クアトロ・ラガッツィ」をほぼ読み終えたが、まだ消化中。
4人の少年の意。伊東マンショ、千々石(ちぢわ)ミゲル、中浦ジュリアン、原マルティノの4人。上下巻あり、上巻の途中でほうっていた。
古楽アンサンブル「アントネッロ」の『天正遣欧使節の音楽』の存在を知り、また「クアトロ・ラガッツィ」を読み出した次第。
アントネッロ率いる濱田芳通さんは、
著書「歌の心を究むべし」の中に『桃山ルネサンスの南蛮音楽~日本人のアイデンティティ』という章を設けている。
で、濱田さんが「早く大河ドラマに取り上げてほしい」と望んだドラマがあった。
ドラマは、個人の想像力を制限してしまうのだろうが、
ストーリーとして理解しやすい。面白かった。
約30分×約10話。
信長の頃に、旅だった少年使節が、
秀吉が日本王となっていた日本に帰国する段階まで。
サイドストーリーとして、
実話ナレーションが、約5分×約10話。まだ、途中だが。
次に味わいたいストーリーは、
渡辺京二さんのものかなぁと考えつつも保留。
徳川の時代に重心を置いているとか。
若桑みどりさんの、他の著書も気になる。第三次世界大戦の時代ですので。