一遍上人は、法燈(ほっとう)国師に参じて となふれば仏もわれもなかりけり南無阿弥陀仏の声ばかりして と呈した。国師、それではまだ不十分(未徹在)だと言う さらに練り上げて一遍さん となふれば仏もわれもなかりけり南無阿弥陀仏なむあみだぶつ とやった 国師、うむそれでよい、と頷かれた