備前焼ギャラリー・倉敷一陽窯2階喫茶の「抹茶・生菓子セット」です。2月のテーマは「早春」です。マダムの恵子さんが点てた抹茶は均質な細かい粒子が感じられ、口腔粘膜をくすぐられます。生菓子も細粒感に濃淡がありません。まだ来ない、理想化されたヴァーチャルな春が見事に表現されていました。
10月も中旬を過ぎましたが、日差しの下では汗ばんできます。冷たいスイーツが欲しくなって倉敷一陽窯の2階喫茶に駆け込みました。黒ごまきな粉のソフトクリームを注文し、格子窓から町の甍を眺めていると、器が運ばれてきました。ちょうど差し込んできた日差しで、卓上の小宇宙は秋色になりました。