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EMDR体験記~Part1~

こんにちは、CPTSD(複雑性PTSD)と解離症の悪化によりEMDRを受けることになった芸術家になりたい現在大学休学中&精神疾患拗らせ中(発達障害、CPTSD、解離症、摂食障害、アルコール乱用等々)のHarunaです。
いよいよEMDR体験記執筆でございます。私が何故EMDRを受ける事になったのか、その詳細は過去の記事に書きました。是非併せてご覧ください。

これから始まるEMDR体験記シリーズはあくまで私個人の体験日記になります。治療の進行速度や感じ方はそれぞれだと思うので、参考程度にご覧ください。

EMDR(復習)

体験記初回でもあるし、知らない方々がおられるかもしれなので、初めにEMDRについて軽く復習をしよう。

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。
  EMDRは、適応的情報処理(AIP)というモデルに基づいています。このモデルでは、精神病理の多くが、トラウマ的な、もしくは苦痛でいやな人生経験が、不適応的にコーディングされた、もしくは、不完全に処理されたことによると仮定されています。これにより、クライエントは経験を適応的に統合する能力に障害を受けます。EMDRの8段階、3分岐の過程が健常な情報処理、統合の再開を促します。この治療アプローチでは、過去経験、現在の引き金、未来の潜在的挑戦をターゲットにし、現在の症状を緩和し、苦痛な記憶からストレスを減じたり、除いたりし、自己の見方が改善し、身体的苦痛から解放され、現在と未来の予測される引き金が解決するのです。1989年にアメリカでFrancine Shapiroという臨床心理学者が発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家(精神科医、臨床心理士など)がこの方法のトレーニングを受け、2,000,000人以上の人が治療を受けています。
  日本でも1500名以上の専門家がトレーニングを終えました(2012年5月時点)。EMDRにおいて、眼球運動や他の両側性の刺激は大きな役割を果たし、脳を直接的に刺激し、脳が本来もっている情報処理のプロセスを活性化できるのです。手続き的には簡単に見えても、しっかりとEMDRの研修を積んだ精神保健の専門家のみが実施すべきです。起こりうるさまざまな悪影響にしっかり備えることが重要です。しっかりした研修と実践を経れば、5年、10年かけて、心のどこかに落ち着いていくプロセスを非常に短時間に進めることができます。そして、その過程は患者さんの脳の本来の力を引き出すので、マインドコントロールのように洗脳される、臨床家に操られるというような心配は全くありません。また、止めたいときにはいつの時点でも止めることができます。また、これまでの治療方法では、起こったできごとのすべてをこと細かく語ることが必要とされることが多かったのに比べて、大変ストレスの少ない方法です。

日本EMDR 学会 EMDRとは

超簡単にまとめるとトラウマの原因となった場面を思い出し、左右に眼球運動を行うことで記憶の情報処理を促進し、フラッシュバック等の症状を減らしていく治療法、である。眼球運動と脳の記憶処理が密接に関係しているからこの様なアプローチが出来るのだそう。眼球運動と脳の関係についての深掘りはまた別の記事でまとめたいと思っている。

初体験

私の場合、初回は眼球運動せず終わった笑。とても緊張し意気込んでの参加だったのだが、カウンセリングのような感じで家族構成等々を話し終了した。眼球運動をしなかったので、 EMDRをやったという実感がなく終了した。笑

初回の流れ

病院に到着し、まあいつも通りな感じで主治医との診察になった。今私は薬の調整中で、その後どうか?等の話から、増やすだの減らすだのあーだこうだ話した。またこの時の通院で、私は休学届け提出の為の診断書を貰わなければいけなかったので、その話もした。
その後、EMDRのカウンセリングになった。

体験中

薬の話や診断書の話で時間を取られてしまったからか、初回は簡単なカウンセリングのみで終了となった。眼球運動をしていないので、体験という体験は何もないのだが…。このカウンセリングの際に私が聞かれた事は、

  • 家族構成、関係性

  • 家族の職業や現在の状況

  • 家族それぞれの性格的特性

  • 家族に対して思っている事等

  • 両親との一番最初の記憶

  • 未就学時代の記憶、思い出に残っている事

  • その頃の自分はどんなだったか

  • 小学校に入学してからの話

であった。
私のトラウマ時期は小学中学年以降なので、トラウマ時期に触れるかな触れないかな辺りで診療終了の時間となった。予想だが虐待や毒親によるトラウマを抱えている方であればこれらの質問ももっと深掘りされるのではないかと思われる。私のトラウマ時期はブラック部活とその顧問や習い事との葛藤から生まれたものだが、それでも家族の事は結構聞かれた。なのでトラウマの根元が家族にある人はもっと話す事になるのではと思った。

一通り終えて

いかんせん眼球運動をしていないので、EMDRやってみたぜ!のような実感はなく、ぬるっとお話しして終わったなと感じた。トラウマ時期の話には診療時間の関係でまだ深掘りされていないので、いよいよ次回以降が結構きつくなるのではないかと少し恐怖している。

次回に備え

次回こそ眼球運動をするのではないかと思われるので、少し覚悟して挑もうと思っている。トラウマ時期のことを口にするのは今でも苦手でとても苦しくなるので、パニックや過呼吸が起きないか不安である。しっかり休み、次回のEMDRに備えたいと思っている所存である。


最後まで読んでくれてありがとうございます。
めちゃくちゃ意気込んで行ったのになんと初回はカウンセリングのみというオチでした。まあいきなりアクセル全開でトラウマ時期に触れに行くより全然メンタルには良いので逆に良かったのかな?と思っています。笑
次回以降もEMDRを受けたらその都度体験記を書いてゆこうと思っています。

少しでも参考になったり、トラウマやEMDRに興味がある方は是非♡とfollowよろしくお願いします!モチベになりますので!!笑

以上
Haruna.

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