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二十四節気の【秋分(しゅうぶん)】に入ります。9月22日から。

「初めて秋の気立つがゆへなれば也」(暦便覧)

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、さすがの猛暑も一段落して、涼しさを
実感できるようになりました。

秋分は昼と夜との長さが同じ日です。これからは昼より夜が長くなり、
秋の夜長が実感できます。

旧暦では春分が一年のはじまり、秋分で下半期へ折り返しとなります。
東洋的な思想では、陽のエネルギーが陰へとシフトする季節の変わり目です。

秋分の日をふくめた前後三日間が、「秋の彼岸」になります。
お墓参りやお寺で法要をしたりする方も多いでしょう。彼岸の
行事は日本独自のもので、インドや中国の仏教にはありません。
日本古来の祖先をまつる信仰と、仏教が結びついたものです。
もうすっかり日本の風習の中にとけこんでいます。

仏教では今生きている世界(欲にまみれた俗世)を「此岸(しがん)」、
悟りに至った後の世界(仏様がいるとされる場所、浄土の世界)を
「彼岸(ひがん)」と呼んでいます。

樹木希林(きぎきりん 1943~2018 享年75歳)さんが全身癌で亡くなる
まえに、京都五山送り火のTV実況中継のときの言葉を思い出します。
「もう、こちらにいるのかあちらにいるのかわ分からなくなった」

秋彼岸
 彼方(かなた)に行くや
  此方(こなた)にも
          一歩

春分と秋分の太陽は、地球上のどこから見ても真東から昇り、真西へと
沈んでいきます。世界の遺跡は、その時を合図に司祭をしてきました。
スフィンクスは日の出を見すえ、モアイは日の出を見送りました。
そのほか、アブシンベル、マチュピチュ、アンコールワットなど、太古の
遺跡では、今でも光の時を刻んでいます。

秋の節気は六つあり、三つの時期に分かれます。
初秋:立秋(8月7日) 処暑(しょしょ8月22)
仲秋:白露(はくろ9月7日)【 秋分(しゅうぶん9月22日)】
晩秋:寒露(かんろ10月8日) 霜降(そうこう10月23)
秋は立冬の前日11月6日まで。

秋分Shuubun「Autumnal Equinox」
“The length of a day and night becomes nearly equal.”
September 22-October 7
〔equinoxs;昼夜平分時。length;長さ〕

#二十四節気 #秋分 #樹木希林 #俳句 #エッセー #物語
#ローカル七十二候マラソン

2024.09.22日曜日11.15
ありがとうございました。
真の愛の語り部 川元一郎

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