きちお

50歳を迎えた一人の教育者が、今後の人生を考えていく様子をお伝えしようと思います。

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50歳を迎えた一人の教育者が、今後の人生を考えていく様子をお伝えしようと思います。

最近の記事

今後のことを模索していく編その②~またお世話になります~

 前回の続きです。 ②またお世話になります!!    日本語教師になるための勉強をあれこれ模索しましたが、辿り着いたのはアルク社の「NAFL日本語教師養成プログラム」でした。    大学生の頃に「1000時間ヒアリングマラソン」に出会い、社会人になって何度かチャレンジしましたが、毎回挫折しておりました。今思えば、あの激務の中でこなすこと自体が無理だったと痛感しております。そのヒアリングマラソンも昨年終了しましたね。    そのアルク社にまた別の形でお世話になるとはなんとも

    • 今後のことを模索していく編その①~夢の伏線回収~

       結論から書きますが、現在、日本語教師になるための勉強をしています。以前の投稿でも書きましたが、高校時代の夢は日本語教師でした。かなり時間はかかったものの、あの頃の自分の夢を叶えてやろうじゃないか!という思いが強くなり、決断に至りました。  私には優秀すぎる兄がおり(9年前に亡くなりましたが)、両親の「子供を褒める」というハードルが高くなりすぎていたのでしょう。親から褒められた経験があまりありません。むしろ、できないことを指摘されることが多かったです。そんな自分の中のインナー

      • 今の生活から抜け出したい編その②~転職ってあり?~

         終身雇用が当たり前だった昭和時代を経験している者としては、転職なんて発想はありませんでした。ましてやほぼ定年まで勤めあげる公務員の中でも、一番つぶしがきかないとされている教職員。周囲にも転職する人なんていません。しかし、新しい世界に飛び込みたいという願望があることも事実です。あれこれ試行錯誤した経緯を今回紹介します。 ①社労士への夢  恥ずかしながら、40歳代まで社労士という職業の存在を知りませんでした。きっかけはSNSを介しての、とある社労士さんとの出会い。  人柄も

        • 今の生活から抜け出したい編その①~本当の自分って?~

           もやもやや葛藤が積み重なると、自分をどんどん見失っていきます。しかし、時間や気持ちに余裕がないと、自分を見失っていることにさえ気づきませんでした。なぜ自分を見失ったのか、振り返ってみることにします。 ①平日はほぼ家と学校の往復  私の平日のスケジュールを振り返ると、忙しい日はこんな感じでした。  7:00 校門でのあいさつ指導  7:35 朝課外開始     9:00 授業スタート(最大で1日5時間授業)     (17:00 勤務時間終了)    19:30 放課後課

          もやもや編その②〜これって常識?〜

          「教員の常識は世間の非常識」という言われることが時々ありますが、納得いかない先輩教員からのご指導を今回はまとめてみました。 ①「教員のジャージは長ズボンが常識?」  教員1年目の出来事です。初任者宿泊研修の一環として、野外活動が実施されました。 真夏でしたので、数名の同僚がハーフパンツを着用しておりました。それを見た指導主事が激怒。「教員は長ズボンが常識だろうが!」と大声でその場にいた全員が指導されました。  その1週間後に勤務校で体育祭の練習がスタートしましたが、多

          もやもや編その②〜これって常識?〜

          もやもや編その①~いろんな呪縛~

           24年も教員をしていると、心のもやもやや葛藤が積みあがってきます。 今回はそれらをまとめてみようと思います。 ①教員間の評価へのもやもや  教員なりたての頃、「あの先生は素晴らしいね」と言われる先生方がいました。その理由は以下のようなものでした。 ・生徒に寄り添い、温かい心を持っている。 ・保護者との関係が円滑で、保護者と二人三脚で生徒を支えている。 ・教科指導に長けており、生徒から尊敬されている。 ・平日は朝早くから出勤し、夜遅くまで仕事をしている。 ・土日休日返上で

          もやもや編その①~いろんな呪縛~

          職歴編その⑨〜3校目の取り組み〜

          教員生活20年の節目を終え、初めての定時制での勤務がスタートしました。 同じ教員とは言え、全日制との違いが大きすぎて戸惑うことだらけでした。今回はその違いについて書いていきたいと思います。 ①生徒との接し方  全日制との大きな違いは、やはり生徒指導です。スカートを短くした女子生徒を注意したり、ツーブロックの男子生徒を呼び出したりという指導からの解放です。スマホも授業中以外は使用させてかまいません。髪型も服装も自由です。  しかし、言葉遣いや態度には数倍気を遣います。こ

          職歴編その⑨〜3校目の取り組み〜

          職歴編その⑧~2回目の異動~

           異動願が無事に受理され、3校目での教員生活がスタートしました。悲願の定時制勤務です。 ①どんな学校?  それまでの定時制というと、不良の集まりであったり、荒れている学校であったりというイメージを持たれがちですが、実情は全く異なっていました。むしろ静かで落ち着いているイメージでした。  中学校時代をコロナ禍真っただ中で過ごし、昼夜逆転してしまった生徒、そのまま不登校になった生徒だったり、家庭的になんらかの課題を抱えている生徒(ヤングケアラー、ネグレクト、貧困等)だったりと

          職歴編その⑧~2回目の異動~

          職歴編その⑦~予想しなかった出来事その2~

           私の住まいは実家から車で1時間半程度でした。 両親の施設住まいが決まり、仕事の激務に加え、実家との往復が増えていく中、気持ちに余裕がなくなり、ある日階段を踏み外し、1週間程度松葉杖生活になりました。姉と兄が他界していたので、両親の面倒を見るのは私しかいないというプレッシャーの中、自分の動きが不自由になったこともあり、ある決断を下しました。 ①人生2回目の異動希望  両親の面倒が見やすい環境に変えるべく、地元に帰る決断をしました。それとともに、異動希望を出しました。実家が

          職歴編その⑦~予想しなかった出来事その2~

          職歴編その⑥~予想しなかった出来事~

           2校目ではなかなか自分の色は出せなかったものの、教科主任を命じられたり、芸術鑑賞会の担当となってこれまでの人脈を駆使してコロナ禍で厳しい中でも無事に鑑賞会を実施するなど、業績を着々と残してきました。 ①思いもよらなかった電話  勤務中に義姉から何度も着信が入っていました。仕事終わりに気づいて電話をかけると、私の母親からの助けを求める電話が義姉にかかってきたとのことでした。  父親が少し痴呆の症状が出ており、母親がその介護をするような状況でした。しっかり家のことをこなして

          職歴編その⑥~予想しなかった出来事~

          職歴編その⑤~初の異動~

           気づけば、教員生活も19年目に。同期のほとんどが異動経験者。中にはすでに4校目という同期も!おそるおそる2校目の扉を開きました。 ①どんな学校?  1校目と同じ2番手校ではあるのですが、偏差値では1校目より10以上高かったです。ほとんどの生徒が国公立大学を目指すのですが、勉強一筋!という訳ではなく、遊びも部活も学校行事も全力でやります!というスタンスの生徒が多かったです。明るく人懐っこい生徒だらけで、授業がとてもやりやすい印象でした。  専門学科が1クラス、専門コースが

          職歴編その⑤~初の異動~

          職歴編その④~現場復帰してからの葛藤~

           3年間の専従期間を終えて、所属校の教壇へと戻ってきました。 3年間の経験の中で、「教員の常識は世間の非常識」と言われる理由もわかるようになりました。しかし、否定的な意味ではありません。どの職業でもそうでしょうが、教員が習得しにくいスキルがあることや、世間の学校現場に対する誤った理解等、様々な要因で起きるものだと思っています。  そういうことがわかってきた自分だからこそ、できるだけ3年間で学んだことを現場に還元したいと思うようになりました。今回は自分の中の変化を紹介したいと思

          職歴編その④~現場復帰してからの葛藤~

          職歴編その③~イレギュラーな教員生活~

           教員生活12年目に大きな出来事が起こります。 教職員組合(日教組ではありません。むしろ真逆)の専従に選ばれました。  現場は休職という形をとり、未知の世界へ踏み入れることになりました。しかし、ここでの経験が、その後の人生を大きく変えていきます。 ①人間関係の変化  これまでは土日も部活等で学校に行っていたため、出会う人と言えば、生徒、保護者、同僚、学校に出入りする業者の方中心でした。現場にいた頃はそれが当たり前でしたが、一気に出会う人の数も増え、異業種の方と触れ合う機会

          職歴編その③~イレギュラーな教員生活~

          職歴編その②~初任者から中堅へ~

           教員も2年目ともなると、一気に仕事内容が激変します。学級担任を任され、部活動の顧問も本格化し、責任ある仕事が舞い込んでくるようになります。 ①自分に課された課題とは?  担任3年目の年に、大きな変化が訪れました。それまでの普通科ではなく、専門学科の担任を任されました。  前回の記事に書きましたが、2番手意識が強い学校の中で、専門学科は普通科よりも偏差値や倍率が低く、普通科以上にコンプレックスを持ちやすい生徒が多いクラスでした。  自己肯定感が低く、すべてに対してあきらめム

          職歴編その②~初任者から中堅へ~

          職歴編その①~教員生活スタート~

           2000年4月に私の教員生活はスタートしました。 正直、想像をはるかに超えるハードさで、病院で点滴を受けることもしばしば💦  辞めたいと思うこともしょっちゅうでしたので、まさかこの初任校に18年も在籍することになろうとは、思ってもみませんでした。  まずは、自分が教員1年目に感じた思いを書いていこうと思います。 ①どんな学校?  地域2番手でしたが、1番手との差が大きかったため、1番手に追いつこう、という感じではなく、のんびり楽しい学校生活を送ろうという生徒が多い学校でし

          職歴編その①~教員生活スタート~

          職歴編その⓪続き~教員を目指した理由②~

           おはようございます。NOTE3日目です。こんな独り言NOTE誰も読まんやろー、と思って書いてますので、時々反応があるととてもビビります笑  新しいことを始めるために、自分のこれまでについて棚卸ししてみようかな、程度の気楽さで書いておりますので、お付き合いいただけたらとても喜びます! ⑤晴れて大学入学!  前回の続きです。自分なりに考えた戦略の①が叶い、教育学部の英語教育専攻に入学しました。  「仮面浪人して、もう一度日本語教育を目指そうか」なんて思いもありましたが、気持ち

          職歴編その⓪続き~教員を目指した理由②~