職歴編その⑦~予想しなかった出来事その2~
私の住まいは実家から車で1時間半程度でした。
両親の施設住まいが決まり、仕事の激務に加え、実家との往復が増えていく中、気持ちに余裕がなくなり、ある日階段を踏み外し、1週間程度松葉杖生活になりました。姉と兄が他界していたので、両親の面倒を見るのは私しかいないというプレッシャーの中、自分の動きが不自由になったこともあり、ある決断を下しました。
①人生2回目の異動希望
両親の面倒が見やすい環境に変えるべく、地元に帰る決断をしました。それとともに、異動希望を出しました。実家がかなり老朽化しており、大家さんからも、もう修繕のしようがないと言われていたので、3人で暮らせる家を借りて、そこから通える勤務校への異動です。
②どこに希望を出したのか
当時、父親が3つの病院に通っていたので、時間の融通がきく定時制高校に異動願を出しました。正直、不安しかありませんでしたが、教員としての幅を広げるチャンスでもあり、当時の在籍校の「国公立の合格者を増やす」という目標にちょっと疲れていた時期でもあったので、心機一転また頑張れるかも、という思いもありました。
③後悔はなかったか?
とは言え、学ぶことが多い職場でしたし、わずか4年という短い在籍期間、しかもコロナ禍真っただ中で十分な教育活動ができていない現状でしたので、中途半端感は否めませんでした。
それでも当時の自分は両親の世話をする、ということが最優先でしたので、自分の思いはすべて後回しにして行動しましたので、後悔はないと言えます。
それでもこの時は両親と同居が始まるな、と軽くとらえていたのですが、やがて、介護の大変さに気づくこととなります。