職歴編その③~イレギュラーな教員生活~
教員生活12年目に大きな出来事が起こります。
教職員組合(日教組ではありません。むしろ真逆)の専従に選ばれました。
現場は休職という形をとり、未知の世界へ踏み入れることになりました。しかし、ここでの経験が、その後の人生を大きく変えていきます。
①人間関係の変化
これまでは土日も部活等で学校に行っていたため、出会う人と言えば、生徒、保護者、同僚、学校に出入りする業者の方中心でした。現場にいた頃はそれが当たり前でしたが、一気に出会う人の数も増え、異業種の方と触れ合う機会も増えました。
自分がまさに「井の中の蛙」で、世間からずれていることを思い知らされる出来事だらけです。大人と接することの難しさと楽しさを覚えました。
②生活の変化
土日に休みをとれる日が増えました。じっくり本を読んだり、のんびり旅行したりする機会も増え、人間らしい生活を送っている喜びを実感しました。
③それらによってもたらされる気持ちの変化
「教員だから」という言葉で縛っていた自分を解放しようと感じました。異業種交流会に行ったり、SNSでつながった人と会ったり、現場にいた頃は思いつきもしなかった方法で人脈を増やしました。とにかく出会う人が皆新鮮に思えて、自分の世界が広がっていくのを感じました。
そして、教育は現場の力だけで行うものではなく、様々な方を巻き込んでやるものだと実感しました。
3年間専従を務め、現場に変えることになるのですが、自分の指導方針も大きく変わっていきました。せっかく3年間で得た人脈や知識を少しでも現場に還元していこうと誓いました。