職歴編その②~初任者から中堅へ~
教員も2年目ともなると、一気に仕事内容が激変します。学級担任を任され、部活動の顧問も本格化し、責任ある仕事が舞い込んでくるようになります。
①自分に課された課題とは?
担任3年目の年に、大きな変化が訪れました。それまでの普通科ではなく、専門学科の担任を任されました。
前回の記事に書きましたが、2番手意識が強い学校の中で、専門学科は普通科よりも偏差値や倍率が低く、普通科以上にコンプレックスを持ちやすい生徒が多いクラスでした。
自己肯定感が低く、すべてに対してあきらめムードが漂っており、それが教員や普通クラスの生徒にも伝わり、お荷物状態とされることが多々ありました。
専門知識をつけさせるのも大切ですが、まずは根底にある「自己肯定感の低さ」の解消が先だと判断しました。
②どう乗り越えた?
1つ目は、学校全体を巻き込んで、どの学年も専門学科を「1組」普通科を「2組以降」としました(これは私だけの力だけではなく、多くの先生方の協力があってのことでした)。
入学式を筆頭に、「まず専門学科ありき」というスタンスを示すことで、生徒に自信を与えました。
2つ目は、特別感を与えました。専門学科だからこそ実施できる校外学習や宿泊研修、各種大会への参加等普通科では味わえない体験を提供しました。
その内容を新聞形式にまとめて普通科を含めた全生徒に配布し、HPに掲載し、近隣の中学校に配布したりしました。
そのうちに小学校との連携事業がはじまり、クラスの生徒を小学校に派遣して実施する活動も可能になりました。
3つ目は、とにかく大げさに褒めました。大会で入賞したら全校集会や学年集会で発表し、教室には賞状や写真を掲示し、保護者にも報告しました。
③その後どうなった?
結果的に、専門学科の担任を計12年間担当しました。また、専門学科長として、運営委員会にも参加しました。今思えば、かなり自由にいろいろなことをさせてもらえた職場環境に感謝しかありません。
その後、学年主任を経て、その後の教員人生を変えたと言っても過言ではない大きな出来事が起こります。明日に続きます。