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これからの日々

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始まってまだまもない幼い思いを、どう育むのか。その先で何を思うのか。「これから」の私を詠っていきます!利用写真:写真AC (2024 5月~)
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[詩集]「これからの日々へ」についてのお品書き

[詩集]「これからの日々へ」についてのお品書き

こんにちは!

桜街(さくらまち)スピカと申します!

[詩集]「これからの日々へ」の魅力について、改めてまとめた記事を投稿することで、少しでもこの詩集や私の詩に興味を持って貰える人を増やすべく、この記事の投稿を決めました。

[詩集]「これからの日々へ」の方でも書いてある内容と新たに「各詩について」の紹介も加えておりますので、興味が出たら、是非下記のリンクから覗いてみて貰えると嬉しいです!

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[詩集]「これからの日々へ」

[詩集]「これからの日々へ」

まえがき
お初にお目にかかります。桜街スピカと申します!

今までで私の作品に目を通したことのある方は、ご閲覧ありがとうございます!今回は初の有料記事に挑戦してみようと、未公開の詩をまとめて一冊の詩集に仕上げてみました。

テーマは「これからの自分へ」です!かなり力を入れて仕上げたので、無料部分まででも見て貰えると嬉しいですし、有料部分までたっぷり楽しんでいただけたなら心の底から嬉しいです!

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[詩]「崩壊」

[詩]「崩壊」

人はみな

そうらしい

沿うように

職について

添うように

恋をして

その中で抱いた

願いのために

輝くような

熱に狂い

崩壊するらしい

けれど

「私だって」

なんて幻想だ

人はみな

違うから

辿る末路は

違うはずだ

それなのに

繰り言を

吐いて

同じ過ちを

繰り返し

恐怖に縛られ

動けなくなる

そして

削られていく

精神力の果て

苦痛をくべた

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[詩]「鎖を切って!」

[詩]「鎖を切って!」

封じられた羽

打ち付けた

船のアンカー

動かない

この身体

不自由な

気がした

なぁ

窮屈な事実を

破れないか

探しているの

手頃な武器

憂鬱ブルーな

深夜二時

気晴らしの夜

ブラ散歩

消えかけた

蛍光灯の下

グローな香り

紫煙の幽霊が

滅びを待った

浮かぶ狼煙は

救援信号

なんだか

いつも

心は何かに

縛られている

意味のない

無課金の精神

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[詩]「羅針盤」

[詩]「羅針盤」

海風に

揺れる船

青空に

陰る雲

羅針盤が

見当たらない

航海の旅に

目的がない

分からない

生きる目的

なんてもの

辿り着きたい

目標地点すらも

持っている方が

珍しいもので

ただ

気に入ったものと

漠然とした

憧れがあった

ああ

貴女のように

なりたかった

誰かの羅針盤に

なってみたかった

目的を与えて

あげたかった

私がかつて

熱を帯びた

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[詩]「Overclocking」

[詩]「Overclocking」

時計を割って

狂気を見せた

ここは何処か

夜の街を

バスが往く

道中の旅路は

暖かい光で

満ちている

信号が変わる

頭によぎる

恐れを為す

心の乱れ

身体すら

害してしまう

もう顔すら

見たくない

大嫌いな

貴女の記憶

浮かび上がる

二つの選択肢

赤と白

私は白

そう

信じてたから

あの日

あの時

あの街から

抜け出した

後悔はないよ

[詩]「海葬」

[詩]「海葬」

白い砂浜

青い海原

ありきたりな

言葉と関係

ありきたりな

boy meets girl

たったのひととき

刹那の恋情

私の中で

何かが壊れる

僕の中で

何かが変わる

そう

紛れもなく

恋をしていた

そんな

懐かしい

青い夏のこと

熱を秘めた

ひとりごとに

ありもしない

未来の空想

そんな私を

「囚われないで」

白い砂浜が

誘っている

「戻らない

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[詩]「草を食む」

[詩]「草を食む」

草原の香り

遥かな青空

地平線の

向こう側

ぽつりと

ひとり

柔らかい風が

近況を知らせ

切ない香りが

空間を包む

何だか少し

寂しいけれど

牧歌的な

生活だ

今日も一日が

終わっていく

何気ない日々に

手を合わせて

目を瞑れば

暖かい記憶

逃げ続けた

果ての景色

そこには

誰もいないけど

不思議と

心が満ちていた

空を見つめ

ふと思う

見つ

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[詩]「理想の幹」

[詩]「理想の幹」

香しいのは

あの日の香り

抱き締めたのは

過去の自分

もう戻らない

過去の記憶

一枚の写真に

焼き付いた

とても辛くて

とても幸せな

記憶の中の

小さな私を

思い出すように

殺すように

取り込んだ

さようなら

別れを告げて

背伸びをする

ただ

青空へと

飛び立つように

光の粒へ

囁いた

かつての日々で

欲しかったものも

切望なる

願いも

もうい

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[詩]「cider」

[詩]「cider」

突き抜ける

シュワシュワ

胸が詰まるよう

苦くて甘い

サイダーの味は

私にとって

失恋の味

思い切ったが

失意への前進

心を虚無が

覆い切って

今までの

世界の

全てが

終わって

繋いだ手も

楽しかった

思い出も

ただの

勘違いだと

気づいたから

希望に浸した

あの心が

壊れていった

シュワシュワと

音を立てた

泡沫のように

けれど

夜が明け

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[詩]「shooting star.」#シロクマ文芸部

[詩]「shooting star.」#シロクマ文芸部

走らす自転車

夜道の先で

風を浴びた

国道の向こう

橋の下から

覗く景色

河川敷に灯る

小さな炎が

星屑みたいに

綺麗に映る

国道を駆ける

車の大群と

夜を駆ける

光の花束

信号待ちから

見える風景と

日々の営み

くしゃくしゃに

笑う子供の顔が

鮮明に見えた

そんな気がした

切り替わる

信号機の緑

思いを馳せて

星空の帰路

目線を

上げれば

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[詩]「鋏」

[詩]「鋏」

あの頃の写真は

切り取った過去

切り裂いた縁は

決別の証

向き合おうと

相互理解

意図の始まりも

悟れないな

眼前の瞳は

鉄みたいで

冷めている

ああ

鋏みたいに

なりたいな

何者も

寄せ付けないで

壊れるまで

どんな闇も

切り裂くんだ

悲しくはないよ

血が流れるような

痛みはもう

受け入れてる

言いたいことも

はっきりさせて

何事にも

動じない

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[詩]「四耳壺」

[詩]「四耳壺」

かぶれない

帽子の庇を

二つの人耳

二つの獣耳

せっかくの休日

月が翳る

庭の手入れから

戻った家に

出迎えなんて

あるわけもなく

夜空を仰いで

四耳酒を煽る

買っておいたの

馴染みの

コンビニ

いつも

店員は

無表情

なんだか

それが

心地好く

つい足繁く

通ってしまう

昔から

そうだった

私の耳

頭上に生える

獣耳と

頭の横にある

人耳

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[詩]「瞬間」

[詩]「瞬間」

波止場から

見える海も

傘をさした

雨空の下も

君の横顔も

切り取って

しまえば

それは

瞬間的で

それは

刹那的だ

憂いを秘めた

その顔も

希望に満ちた

その顔も

誰かに

とっては

醜くて

情けなくて

輝いていた

本当の私を

探すようにと

ジョハリの窓が

私を睨む

そうだ

社会的

利己的

利他的に

複雑な感情が

組み込まれて