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僕の好きな詩について。第四十七回 渋沢孝輔
お久し振りです。僕の好きな詩について好き放題言うnote、ひっさしぶりの第47回は、明治大学の教授だった詩人かつ仏文学者、渋沢孝輔氏です。カッコいいです。
ではまず詩をどうぞ。
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ついに水晶狂いだ
死と愛とをともにつらぬいて
どんな透明な狂気が
来たりつつある水晶を生きようとしているのか
痛いきらめき
ひとつの叫びがいま滑りおち無に入ってゆく
僕の好きな詩について。第四十二回 鈴木ユリイカ
お久しぶりのこのコーナー。第42回目はH氏賞詩人で翻訳家の鈴木ユリイカさんです。
今回ご紹介する作品は現在の僕の理想とする詩で、このような詩が書けたら良いな、と思いながら日々勉強しております。
では、どうぞ。
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「海のヴァイオリンがきこえる」
鈴木ユリイカ
海のヴァイオリンがきこえる
遠く遠くの方から水晶の肩をふるわせ
浜辺に鏡のような
僕の好きな詩について 第三十八回 白石かずこ
僕の好きな詩を紹介するノート、第三十八回は白石かずこさんです。
第三十一回で登場した北園克衛氏https://note.mu/hally10031003/n/nfe8d2899877d
が開催していたVOWのグループの一員で、流石の奔放さです。
では詩をどうぞ。
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「虎」白石かずこ
すると
虎は 彼でもなかった
私の 胸の部分の昨日から今日へと
山脈がよこたわり
虎