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世界の都市の思い出

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今まで行った都市の思い出をまとめています。
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ハルシュタット(オーストリア)の思い出

ハルシュタット(オーストリア)の思い出

オーストリアのハルシュタットも美しい湖が印象深い場所だった。

ハルシュタット文化ウィーンからバスで4時間ほどの場所にあるこの場所は紀元前8世紀から6世紀ごろ遺跡が見つかる古くからの街だそうだ。紀元前から採掘されている岩塩が町の名物で土産物屋には数多くの塩が並んでいた。

湖に映る街街にはロープウェイがあって10分程で山の頂上まで登れる様になっていた。頂上にはカフェと展望台があり、そこからの眺めも

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フランクフルト(ドイツ)の思い出

フランクフルト(ドイツ)の思い出

ライン都市同盟の中心地でもあり、EUの金融中心地でもあるフランクフルトは現代と中世が融和した不思議な街だった。

雨の中歩く

旅行の時には大体晴天に恵まれるが、この時は運悪く雨だった。EUの金融中心地らしい錚々たるビル群の中を抜けながらやや不安になった。確かにすごいビル群だけれど、ドイツは第二次大戦で街を壊されているし、あまり私の好むような古い街並みは残されていないのではないか…ビル街を抜けて旧

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ありがとう!ガイドさん!〜ドイツ編〜

ありがとう!ガイドさん!〜ドイツ編〜

現地ガイドシリーズも本日が最終回。フォードで現れた彼は小山のような体格に顎髭をはやしちょっと強面だったが、とても親切で正しい人だった。

「カジノはダメ」ドイツにある保養地バーデンバーデンを案内してもらった。宮殿のような建物はカジノだと言う。中を見せてもらえたが、「こう言うものにうつつを抜かしていてはダメだ」「賭け事は必ず胴元が儲ける」とずっと全否定だった。

サンドイッチ妖精の伝説がある湖の湖畔

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ありがとう!現地ガイドさん!〜ヴァチカン編〜

ありがとう!現地ガイドさん!〜ヴァチカン編〜

今週はシリーズ現地ガイドさん!私が案内していただいた親切だけれど個性的なガイドさんの思い出を書いて行きたい。今回はキリスト教の物理的精神的な財産の集積、ヴァチカンで出会ったイタリアンマダムのお話。

ヴァチカンに入れないその街の景色を楽しむ旅をしているため、行列とは無縁の旅行を楽しんできたが、今回はそうもいかなかった。キリスト教の総本山ヴァチカンはクリスマス後だから空いているだろうという甘い期待を

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ありがとう!現地ガイドさん!〜ヴェネチア編〜

ありがとう!現地ガイドさん!〜ヴェネチア編〜

旅の中で特に印象に残っているのは案内してくれた親切で個性豊かなガイドさんたちである。今回はヴェネチアを案内してくれた女性ガイドさんについて書こうと思う。ヴェネチアで育ったというウェーブした茶色い髪と少し薄い茶色の瞳が印象的なガイドさんだった。

盗ったり盗られたりフランスの英雄ナポレオンはヴェネチア共和国を滅ぼした張本人で実は美術泥棒(この場合侵略による強奪)としても結構な活躍をしていたりする。「

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フリードリヒ2世、彼について観なければわからなかったこと

ルキノ・ヴィスコンティの名作「フリードリヒ 神々の黄昏」ねファンとしてはやはりミュンヘンとノイシュバンシュタイン城は観ておかねばと思っていた。

ルートヴィヒ — 神々の黄昏 完全復元版 [DVD] https://www.amazon.co.jp/dp/B00005GIIN/ref=cm_sw_r_cp_api_i_MlkiFbCY6Q6EX

そして観た。やはり観なければわからないことはあった

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モンサンミッシェル(フランス)の思い出

モンサンミッシェル(フランス)の思い出

フランスの観光地といえばこの地を思い浮かべる人も多いのではないか。海中に浮かんだように見えるこの島も当時美術大学で建築史を学んでいた私にはとても印象に残る街だった。

活気のある観光地モンサンミッシェルの中は非常に賑やかな観光地で人で溢れかえっていた。人混みの中をガイドのヤンさんはひょいひょいと歩いていく。「今日は空いている方だし、天気もいいからラッキーだ」と言う言葉にクラクラした。雨の中こんな人

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ヴェネチア(イタリア)の思い出

ヴェネチア(イタリア)の思い出

ヴェネチア・サンタ・ルチア駅から階段を降りた瞬間、風景のあまりの美しさに息を呑んだ。エメラルドグリーンの運河に赤い屋根、色とりどりの建物の色…。噂に違わぬ美しさに「うわあー」と間抜けな悲鳴を上げてしまった。

石造りの街並みを縫うように走るエメラルドグリーンの運河。地中海部ほどではないけれど明るく、上品な日差しが都市をさらに輝かせていた。

しばらくボーっと眺めていると、後ろから来た人にぶつかって

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ナント(フランス)の思い出

ナント(フランス)の思い出

先日悲しい火事のニュースで話題になったナント。訪れた事がある街の一つで、あの美しい教会が被害にあったのかと思うと胸が痛む。あの教会以外にも様々な見所があったので紹介したいと思う。

OKKOホテル過去の記事でも紹介した、ラウンジが素敵なOKKOホテルがこのナントにもある。

ナントに滞在する一番の決め手はこの宿だった。

このホテルの魅力は24時間空いているラウンジだ。時差ぼけの治らない日本からの

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ブラチスラヴァ(スロバキア)の思い出②

ブラチスラヴァ(スロバキア)の思い出②

ウィーンからバスで1時間。女帝マリアテレジアにも縁深い地に降り立った

お伽の城城の内部に入ると、シンプルだけれど美しい内装に惹かれた。真っ白なシミひとつない壁に金の縁取り、真ん中に敷かれた真っ赤な絨毯ーー小さいものの豪華でお伽話に出てくる城そのものといった風情だった。他の観光客が全くおらず贅沢な空間を独り占めできたのも嬉しかった

日本人との出会い街の中の観光名所を案内してくれるバスツアーがある

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ブラチスラヴァ(スロバキア)の思い出①

ブラチスラヴァ(スロバキア)の思い出①

ウィーンからバスで1時間。世界で最も近い他国の首都であるブラチスラヴァはウィーンの女主人マリア・テレジアにゆかりの深い街だった

ヨーロッパ各都市を結ぶ格安バスヨーロッパには有名都市を結ぶ「FLIX BUS」と言うバスがある。格安と言ってもそれほど危険な感じもせず、鉄道で行くより時間の自由が効くので好んで使っている。車内で(揺れと戦いながらいれることにはなるが)コーヒーなどが飲めるところも気に入っ

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川越まつりの思い出

川越まつりの思い出

日本の美しい祭りが次々に中止を余儀なくされている。例年10月中旬ごろ開催されるこの祭りもまた今年は開催しないことが決まったそうだーー。

楽しげな昼の街川越の駅からそう歩くことなく数多くの屋台を楽しめる。定番のものや流行のタピオカだけでなく、大きなステーキ串や稚鮎の揚げたものなど種類が豊富で楽しい。日本酒のサングリアや地ビールも多く、飲み歩きも楽しめる。

13:30には祭りの大きな特徴である山車

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バルト海の思い出

バルト海の思い出

平成と令和の間、私はタリンクシリヤラインでバルト海を彷徨っていた。ラトビアのリガからスウェーデンはストックホルムへ、そこから更にエストニアのタリンへと言う旅である。

タリンクシリヤラインバルト海の各都市を結ぶ船でおそらくは古い豪華客船を改装したものだと思う。かつては煌びやかだっただろうステージやジャグジーがついていて、子供向けに小規模なワークショップなどをやっていた。1万円〜2万円ほどで一泊でき

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リガ(ラトビア)の思い出〜素朴で美しいバルト三国の国〜

リガ(ラトビア)の思い出〜素朴で美しいバルト三国の国〜

バルト三国の一つであるリガも強い印象を残した国だった。

アールヌーボーの建築群旧市街も魅力的だがリガの真の魅力は映画監督エイゼンシュテインの父親も設計したと言うアールヌーボーの美麗な建築群だ。ミュシャやクリムトの世界観が好きならそれをそのまま建物にしたような外観がきっと気にいると思う。

当時の内部装飾を保存してそのまま展示しているミュージアムもあるのでぜひ訪れてほしい。

駅前の市場リガ駅の前

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