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ヴェネチア(イタリア)の思い出

ヴェネチア・サンタ・ルチア駅から階段を降りた瞬間、風景のあまりの美しさに息を呑んだ。エメラルドグリーンの運河に赤い屋根、色とりどりの建物の色…。噂に違わぬ美しさに「うわあー」と間抜けな悲鳴を上げてしまった。

石造りの街並みを縫うように走るエメラルドグリーンの運河。地中海部ほどではないけれど明るく、上品な日差しが都市をさらに輝かせていた。

しばらくボーっと眺めていると、後ろから来た人にぶつかってしまったので慌てて階段を下りた。

宿の地図を取り出すと運河とは反対方向に路地に入るらしい。

修道院を改装した趣あるホテル

室内のしつらえが気に入って予約したのだが、泊まったホテルは駅からすぐの元修道院だった建物を改装したホテルだった。緑の多い中庭や元は礼拝堂だったのだろうホテルのラウンジにクリスマスの飾り付けがしてあった

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迷子という旅の醍醐味

旅で楽しいのは道に迷う事だと思う。細い路地の多いヴェネチアは油断するとすぐに道に迷ってしまう。あてもなく彷徨っていても、それはそれで目当ての景色にたどり着けてしまうこともあるのだ。

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船の行き交う運河の上を橋で渡って、魚市場の脇を通り、建物に囲まれた中庭のような場所を通って、やっとサン・マルコ広場に来た時には夕方になっていた。

ヴァポレット

編み目のように張り巡らされた運河を帰るにはゴンドラに乗る方法ともう一つ、水上バス(ヴァポレット)に乗るという手がある。30分おきくらいに出ていて、比較的空いていた。運河側から夕暮れのヴェネチアの街を眺めるのはまた格別だった。

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夜の顔

街に明かるが灯り始めると建物の明かりが水面に反射して昼間とは一味違った景色が広がる。夜の街に怪しげな華やかさを添えていたのが、毎年2月に行われるカーニバルで使われる仮面の屋台だ。これでもかと様々な種類の仮面を軒先にぶら下げた土産物屋が駅前の通りに並んでいた。

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カーニバルの時期もまたこの街に訪れたい。



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