フリードリヒ2世、彼について観なければわからなかったこと
ルキノ・ヴィスコンティの名作「フリードリヒ 神々の黄昏」ねファンとしてはやはりミュンヘンとノイシュバンシュタイン城は観ておかねばと思っていた。
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そして観た。やはり観なければわからないことはあったなと感じた。
「小さい」豪華な城
馬車に乗って白樺の林を抜けると、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなった白亜の城が現れる。立派な城で現代では考えられない豪華さだが、正直「意外と小さいんだ…」と言うのが正直な感想だった。
ミュンヘンにはルートヴィッヒ2世の出身ヴィッテルスバッハ家の宮廷があるのだが、これがめちゃ広い。馬でもこの敷地内全部走るのはきつかろうと言う広さなんである。これを建てられた元々の権力を考えると、工事費が嵩んだとは言え王権の衰退は明白で、中世の王権を理想としていたルートヴィッヒの夢からはかけ離れていたのだろう。築城を命じた王はその後狂気に陥り湖に入水自殺する。
意外と愛されている「狂気の王」
聖フラウエン教会の地下墓地には彼とその一族、ヴィッテルスバッハ家の墓がある。有名人の墓にはお花が備えてあるものだが、彼の墓は写真付きで解説され、美貌のオーストリア皇后エリーザベトの次に様々な花が置いてあった。映画の影響もあるのだろうが案外愛されているのだと思った。