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【環境俳句】ソーダ水泡に夜のメガソーラー

ソーダ水あぶくに夜のメガソーラー

ソーダ水を開封すると激しく炭酸(二酸化炭素)がでてくるので、今回は環境問題としてソーダ水を詠んでみようと思いました。最近メディアで指摘されているのは何といっても太陽光発電ですね。特に大規模のものをメガソーラーと呼びます。

これからも増え続けるエネルギー需要に対して補助的な役割を担う太陽光発電は、今や環境負荷をかける悪者扱いになっていることにとても心が痛みます。あの見た目が青いシリコン型のソーラーパネルは、もともと宇宙開発競争が始まった1950年頃に電力確保を目的として生まれたものでした。宇宙空間で利用する分には良かったのですが、地上では環境に対してダメージを与えます。環境面に配慮すると、宇宙でしか使えない太陽光発電と言えますね。

そういう背景があって、現在では非シリコン型の低環境負荷かつ軽量な地上用ソーラーパネルの開発が求められています。例えば、1991年に生まれた色素増感太陽電池や、2009年に生まれたペロブスカイト太陽電池などが成果の例ですね。後者は2021年、東芝が実用化に向けて軽量なフィルム化に成功したうえ、光を電気に変換する効率も今普及しているシリコン型に追いつくほど高いそうです。

とはいえ、世間のイメージは "シリコン型の青いソーラーパネルは環境に良いクリーンエネルギー” として認知されたままでしょう。太陽光発電を少しだけ研究した経験がある自分から言わせてもらえば、シリコン型は発電コスパが悪いうえに環境負荷も大きいクソの塊です。

表向きに ”仕事やってますアピール” をしたい行政と業者は、嬉々として全国各地の山肌を削り、木を切り倒し、この巨大な産業廃棄物の前身を投棄するように置いて回っています。何年後か、何十年後かになるかは分かりませんけれども、シリコン型ソーラーパネルに含まれている有害な金属が雨に溶けることによって引き起こされる農場(土壌)・河川・漁場への汚染と人への健康被害、生態系の破壊、土砂崩れなどの公害がいずれ表面化する時が来ると予想されます。

SDGsを声高に叫ぶ一方で、土地環境を持続不可能に陥らせようとしている矛盾した行政…… 責任を次世代に丸投げし、今の自分さえ良ければ良い気持ちと粗悪なシリコンの結晶がメガソーラーの現状だと自分は捉えています。とりあえず「行政は環境負荷の少ない材料を使った高効率な太陽光発電の研究開発に真剣に向き合っている研究者に謝罪しろ」と思いますね。

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