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トイレの使い方

長年、習慣としてトイレを磨き続けてきたせいか、トイレをきれいに使わないと気が済まない体質になってきてしまっています。

自分の家は、もちろんきれいにしています。

小さい方でも立ったまま用は足さないですし、毎回使用するたびに、便座を上げてその裏や便器の縁を拭いているから、常に清潔は保たれています。

前回きれいにしているから、次に使用する時には特に事前の汚れの確認はしなくて済んでいます。

ところが、これが外だと手順がもうひと手間加わります。

用を足す前の清潔の確認ですよね。

矛盾した言葉になるかもしれませんが、やはり清潔に用を足したいのです。

つまりは、清潔な環境で用を足したいのです。

なので、アルコール消毒液のある公衆トイレなどでは、トイレットペーパーにアルコールを噴霧して、便座、便座の裏、便器の縁、便器の外回りなどひと通り磨いてしまいます。

知らない人たちが、どのような使用方法をして汚しているとしても、相手のイメージが湧かないからか、それほど腹は立たずに淡々と磨いているのですよね。

トイレを長年磨き続けてきたのも、本来は自らの気づきを高めるためですから、別に他人がどのような使い方をしようと関係ないっちゃ関係ないのですが、これが会社など自分の知っている人たちが乱暴な使い方をしているのが判明すると、結構腹立つから不思議なものです。

会社のトイレは、出社している日は、朝からの会議などがない限りは、私を含む幹部メンバー3、4名で毎朝磨いています。

ですから、自分がほぼ毎日磨いている場所を乱暴に扱われているという腹立たしさと、汚した犯人は特定できないにしても絶対に同じフロアにいる社内の人間なわけですから、「何で他の人のことを考えないんだ、この野郎」という憤りが湧きおこってくるのですよね。

というのも、少なくとも皆、私たちトイレを磨いている幹部と同じような教育を受けてきているはずなのに、それが足元で徹底されていないという事実を見える形で突き付けられるわけですから、そこに対しての失望感もあるわけです。

テナントビルの共有トイレなのですが、私たちの入居しているフロアは一社だけですから、基本メインで使用するのは私たち社内の人間だけなのです。

たまに他のフロアから使用しに来る輩もおりますが、それもおそらくは、私たちのフロアのトイレが一番きれいだからだと思うのです。

それくらい毎日磨いています。

それなのに、ですよ。

中にはとんでもない使い方をする人たちがいるのです。

トイレットペーパーは2ロール分が設置されていますが、両ロールともギリギリまで攻めて使用した結果、次の人が2ロール分の交換を余儀なくされるというパターン。

1ロールだって使用し終わったら、次の人のためにセットアップしておく。

そういう「気づき」や「配慮」を忘れないために、毎朝スタッフ全員で「環境整備」という時間を設けているはずなのですよね。

それから、便器の蓋を素手で触れたくないのか、靴で上げようとするやつ。

これで、プラスチック製の蓋の縁には、革靴のゴムの黒い跡がくっきりと残ります。

これもたまに朝見つけては落としている残念な汚れのひとつです。

そして、便座を上げた時の裏に飛び散った便便便。

当然、便器の縁の内側にも飛び散っています。

「なぜ拭かない?」、「てか何故使用した後に確認しない?」、と同じ思想を学んできているはずの仲間だからこそ、その誰だか分からない対象者に対しての憤りが湧いてくるのですよね。

まあ、それもこれも勝手に私が憤っているだけですし、自分が会社のトイレを使用する際には、使用前も使用後もきれいに磨いているので、特にこの想いは誰とも共有していないのですが(今していますけど)、一番腹が立ってついつい騒いでしまったことがひとつだけあります。

それが、「鼻くそをトイレの壁に塗り付けるやつ」です。

ある日便座に座って、ふと顔を上げてみると、壁の少し上の方に何やら見慣れぬ汚れを見つけたのです。

下ろしたパンツを履き上げつつ、その汚れに近づいて見てみると、まごうことなき誰かの鼻くそ。

それから、毎朝の環境整備の時間に、便器周辺だけでなく壁も確認するようにしたのですが、毎週どこそこに見つけるというのが一定期間ありました。

汚い表現で申し訳ないですが、便が吹き飛ぶのはまあ生理現象なので仕方ないですよ。

ところが、鼻くそを壁に塗り付けるという行為は、これはもう「皆の場所を汚すため」の能動的な行動ですから、だからこそ許せないのですよね。

じゃあ、お前の家の壁はお前が塗り付けた鼻くそだらけなのか、と訊きたいわけですよ。

「そんなことない」と言うのであれば、「じゃあ、会社でもするんじゃないよ」と言いたいわけです。

まあ、こうした憤りは結構周囲にブチ撒きましたし、なんとなく個人的に目星をつけていた身だしなみのだらしないスタッフが退職して以降は壁の汚れを見ることはなくなりましたので、やはりあいつだったのではと一人で勝手に腹落ちしていました。

できればこの犯人も、ウチのトイレがきれいだからと使用しに来た他のフロアの社員であって欲しいなというのが本音なんですけどね。

まだまだ徹底が足りないから、いつまで経っても汚れることが無くならないなあ、という愚痴でした。   

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