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物を磨く

以前にも少し触れましたが、当社独自というわけではありませんが「環境整備の徹底」という方針があります。

そのうちのひとつとして、物を磨く際の心得があります。

なぜ物を磨くのかというと、それは対象をキレイにするためではなく、キレイにしたところとキレイになっていないところの差を明確にすることで「気づきの感性」を養うことが目的です。

朝の掃除の時間などは、どうしても時間が限られていますから、広い範囲をフワッと拭いても決して磨いたことにはなりません。

時間が限られるのであれば、磨く範囲も限定する。ただし、限定した範囲は、限られた時間の中でも徹底的に磨きこむ。

そうすることで、磨いた場所とそうでない場所が明確に分かれます。特に汚れている場所などは、そのままくっきり区画が分かれます。

それによって、「まだ他がこれだけ汚れている」ということに気づけます。

サービス業には気づきの感性が不可欠です。

「こんなもんでいいか」と、磨く対象に適当な気持ちで向き合う人は、適当な磨き方しかしませんし、結果気づきを多く得ることもありません。

わずかな時間でも日々徹底して物事にあたる人は、少しずつ自身の中に気づきを蓄積していきます。

物を磨くということは、結局は自分自身の心構えや姿勢を磨くことにつながっているのだと思っています。

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