見出し画像

さよなら155

いつからだろう。義務になっていたのは。
いつからだろう。書く悦びが消え失せたのは。

誰かに強制された訳じゃ無いのに、なんとなく、
プレッシャーを感じて、何も心が揺れ動いていないのに、あるはずもないネタばかり探して。

だから私は手放した。
さよなら。私の155週連続投稿バッチ。

❄︎ ❄︎ ❄︎

おばあちゃんゲーマーの記事を読んだ。

最高年齢のゲーム配信系YouTuberで、毎週欠かさず
配信をやっていたけど「義務になったから」という
理由でスパッと引退したらしい。

ゲームは本来楽しくあるべきなのに、仕事になってしまったから、辞めるって。

あぁ、私は本当にダサいな。しょうもないな。

本当のことを言うと、結構前から限界が来ていた。

次の週になってしまうのが、なんとなく憂鬱で、
noteの更新日が“7日前”になる瞬間が怖かった。

読み返してみると、最近の私のnoteはマジでつまんないし、同じようなことしか言っていない。

就活や、恋人や、学校のこと。
同じような話題を、違うタイトルや視点を加えて、
何度も何度もレンジでチンしてるだけ。

書くことが何も無さすぎる時は、下書きに入れていた完璧じゃない文章をとりあえずアップして、後から修正するなんて姑息な真似までしていた。

自分の素直な心を言葉にするのが本当に好きで、
この文章達が、大切な人達の心を温めることに、
とにかく生き甲斐を感じていたはずなのに。

言葉を通して、noteを通して、一人じゃないって
思えた。何度も救われてきたはずだった。

あの日の自分が居なくなっていることが、恐ろしかった。

だから、毎週書く義務を手放した。
自分に嘘をつくことも、もう辞めた。

もっと濃くて、深くて、私の気持ちがぎゅっと
詰まったとっておきの文章を好きな時に書くんだ。

3年前、初めて本を作った。
同じ煌めきを、ちゃんと取り戻す。

いいなと思ったら応援しよう!