hachi.

23歳社会人2年目

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  • バンコク逃避行

最近の記事

「丁寧な暮らし」パーソナリティをみとめた

肩まであった髪をばっさり切った。襟足は刈り上げるくらいの、無印良品の広告に出てきそうなマッシュショート。結構信念を持って切ったのでメモしておく。 私は、一言で表すなら「丁寧な暮らし」みたいな顔をしている。北欧風のインテリアや、ロングスカートや、ナチュラルメイクが似合いそうで、Diorとか、ハイヒールとか、ピンク色は絶対似合わない顔。 Diorが似合わないことに特に執着はない。でも「丁寧な暮らし」の人なんだな、とジャンル分けして見られることはすごく嫌で、髪を伸ばして変な色に

    • 生協で予約したくない人のための袴レンタル店まとめ

      7月、実家に生協の袴予約カタログが届きました。「卒業式はぜったい袴!」と決めていた私は、わくわくしながら冊子を開きました。 すると …ダサい!!!!(たぶん袴自体というより誌面がダサい) しかも …高い!!!!(これは最低料金で、相場はだいたい6~7万円) 一瞬で、生協で予約するのはやめようと決めました。 そこで、とりあえず「卒業式 袴」でググってみました。ところが検索結果の上位は大学生協と提携しているような大手ばかり。ちょっと高くてもセンスのいい個人店や、お買い

      • 人間が生理的に無理。

        最近、日増しに人間が無理になってきている。私は貴族ではないのでこれは良くない。 はじめは夜の牛丼屋が無理になった。半年くらい前だったと思う。それまで、夕飯を逃したときに牛丼屋に入ることは結構多かった。不快感はなかった。何なら美味しいと思っていた。 のに、あるとき、汚い、と感じた。 くたびれたおじさんや、労働の跡、咀嚼音、店員の指、それらの存在が急に意識に上った。ここで食事をすることに惨めさを覚えた。 つぎに人の匂いが無理になった。 もともと嗅覚はするどい方なのだが

        • 分からないままにしておく。『中陰の花』

          カバーはおじさんっぽいし、文章も物語も惹かれなかったけど、内容がとても良い本でした。もやもや考えていたことを言語化してくれるので、読むとスッキリします。 玄侑宗久(2001)『中陰の花』文春文庫 第125回芥川賞受賞作 「最近禅宗に興味あるな〜」と思っていたらたまたま禅宗の本でした。 あらすじ主人公・則道は臨済宗(禅宗)の僧侶です。 物語は、神通力を持つ老婆ウメの「5月27日に死ぬ」という予言をめぐって進んでいきます。 予言を阻止しようと科学的な立場から努力する医

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        • バンコク逃避行
          4本

        記事

          ピーラーはふまじめか?

          野菜の皮を剥くとき、ピーラーを使わない。人参もじゃが芋も、包丁の刃を横に倒し親指を添えて剥く。 包丁使いが上手いわけではないし、ピーラーで怪我したトラウマがあるわけでもない。 時間をかけて包丁で剥く方が、まじめな感じがして気分がいいのだ。 これは、母がつねづね「包丁で剥きなさい」と指摘するから生じた性だと思う。曰く、「ピーラーでせかせか剥くと皮が厚くなって勿体ない」のだそうだ。 母は特段ケチなわけではないけれど、家庭の維持に対してとてもまじめである。 ・お風呂の残り湯はバ

          ピーラーはふまじめか?

          喉越し文学

          私は文章が好きですが、それは本が好きということと同義ではありません。 小学生の頃に一番好きだった読み物は子供服の通販雑誌でした。 「ふわっふわっ、ほんのり甘いニットでワントーンコーデを楽しんで」 広告する言葉はテンポが小気味よいのです。かわいい洋服も眺められるしまるで絵本みたい。 新聞を読むのが日課なのですが、折り込み広告にも目を通します。地域の求人ジャーナルにとてもわくわくします。 「アルバイト、パート。工場勤務、時給1000円、週3日から。アットホームな職場です!」

          喉越し文学

          サークルが嫌いな話。

          私はなぜ歌うのか。 * はじめて合唱が楽しいと思ったのは小学生のときでした。 歌が大好きな幼馴染がいるのですが、彼女が合唱の話ばかりするから、私も歌うことが好きになっていました。 中学生のころには音楽の授業で選抜されて、合唱部の助っ人としてコンクールに出たりしました。選ばれたのが得意で、結構張り切って練習に行っていた記憶があります。 高校ではやめてしまったけど、もう一回歌うのもアリかなぁという気持ちで、合唱サークルに入りました。 * 入ってみたはいいものの、一年目

          サークルが嫌いな話。

          前髪

          「前髪」というお題を一年くらい前にもらったことを、ふと思い出したので書きます。 ホットペッパービューティーの初回クーポンを使って前髪を切った話。 * 中高生のころは、地元にあるチェーンの美容室を行きつけにしていました。 担当の美容師さんは安藤さんという、オリラジ藤森似の方でした。 4年くらい通ったので、彼の結婚から息子がハイハイするまでを見守りました。 髪を切っている間、私が楽しいかどうかは気にせずひとりで話してくれるのが気に入っていました。 株とか、機械いじりと

          バンコク逃避行⑷ 贅沢をする。

          さすがにぼちぼち書き上げてしまいたい…。写真取り込むのが面倒くさい…。 9月14日 昨日活動しすぎて疲れたので、今日は「癒し」をテーマとして設定しました。 * 「癒し」を求めて「動く」って、旅ならではだなあ。普段疲労を感じたら何もしないもの。疲れていなくても何もしたくないもの。 「せっかくバンコクにいるのだから今日を無駄にするわけにはいかない」というモチベが日々の充実のカギなんじゃないかと思いました。 日本での日々だって「せっかく生きてるの

          バンコク逃避行⑷ 贅沢をする。

          バンコク逃避行⑶ 孤独と友達について

          日記、溜めてしまう。 9月13日 今日は5:30に起きて水上マーケットとアユタヤの観光へ行きます。せっかくなら解説を聞きたいと思い、前々からツアーを予約していたのです。 ガイドはバンコク近郊の村に住んでいるマオさん。日系企業に勤めた経験から日本語が流暢です。 ガイド歴は10年のベテラン。毎日まいにちアユタヤに通っているのだそう。すごい生活だなあ。 同じツアーで回ったのは日本人7人。2人組×3と私という構成でした。 日本語が通じる環境なのに、この一人旅でいち

          バンコク逃避行⑶ 孤独と友達について

          装うこと。

          ハードルが上がるのが嫌であまり口に出さないのですが、結構服が好きです。 6つ上のいとこのお下がり(数年前の服って絶妙にダサい)ばかり着せられたので、好きな服を着ることにずっと憧れがあったのです。 小学生のころはCecileのカタログを文字通り破れるまで眺めていたし、高校の帰り道ではいつもファッション誌を立ち読みしていました。 お金ができたら好きな服をたくさん買おうと思っていました。 でもバイトをしてある程度お金が自由になっても、服に投資する気にならなかった。

          装うこと。

          バンコク逃避行 2日目

          9月12日 今日は朝からバンコク一番の市街地サイアムへ出かけます。 バンコクの街並みは東京に似ています。 高いビルがいくつもそびえているけれど有機的。統一感のない様々な言語の看板。衛生的なはずなのにどことなく猥雑。雨季で湿度が高かったのも「東京っぽさ」の要因かもしれません。 東京と違うのは、匂いです。 食べ物の屋台が立ち並ぶバンコクの路上は、パクチーやニンニクやドリアンなど様々な匂いで充満しています。 私は鼻がいいので慣れるまで結構しんどかった……。

          バンコク逃避行 2日目

          バンコク逃避行 1日目

          突然ですが、タイに来ています。 思い立ったのは8月末、プランはほぼゼロで成り行き任せ、バックパック一つでドミトリーに泊まり歩く一人旅です。 きっかけは、インターンに落ちて9月がとても暇になったこと。 落ちたなりに就活対策をするべきだとは思ったのですが、早々に「あ、これは無理」となったので逃げることにしました。 遊んでくれる友達もいないし、バイト先は潰れたし。 言い訳が欲しかった。何かしなきゃ、と焦る気持ちばかりで何も手につかない状態でした。 日々が嫌になってしまっ

          バンコク逃避行 1日目

          憤りを感じた話。

          「最近憤ったこと、ある?」という問いを投げられました。私は彼から畏れ多くも(頼んでもいない)就活のアドバイスを賜っている最中で、「憤りを感じたこと」というのは就活でよく問われる質問なのだそうです。 私は「面接官でもないやつに偉そうにそんな質問されるとか今まさに憤りだわ」と心の中で毒づきながら、「うーん、門限とかですかね」と適当に答えました。案の定、「もっとはちさんの人柄がでる回答じゃなきゃダメだよ」とのありがたいお言葉を頂戴しました。 自己分析に基づくエピソードを

          憤りを感じた話。

          9月1日に寄せて。

          夏が好きです。 葉月という名前の所為もあるし、単純に寒がりというのも大きいのですが、夏が好きです。 歳を重ねるごとにどんどん好きになります。 夏が好きだなあと思うとき、私は懐かしい匂いを感じます。気温の中に、いつかの夏のワンシーンを思い出し、ああ夏が好きだなあとワクワクします。 例えば、 ホットのブラックコーヒー。 幼い頃、母が「暑い日にクーラーの効いた屋内でホットコーヒーを飲むのは最高の贅沢だよ」と連れていってくれた喫茶店。(それ以来ブラックコーヒーが好き。) 柴

          9月1日に寄せて。

          図書館とデパ地下は似ている。

          7月末まで下北沢で一人暮らしをしていたので、久しぶりに所沢の実家に帰りました。 感想としては「人が家にいると疲れるなあ」と。うーん、ひとりの方が絶対に楽です。 ただ、実家にいるメリットも感じました。一番大きいのは、本が置いてあることです。 実家のリビングには、家族各々が図書館で借りてきた読みかけの本が放っぽり出してあります。(みんな管理が悪い。)それが好きです。 置いてある本を読む訳ではありません。父の哲学書とか、こんなの読んで楽しいの?と未だに思うし。母の自己啓発本と

          図書館とデパ地下は似ている。