UGCもオンラインとオフラインを統合して加速!|週刊小売業界ニュース|2024/6/10週
2024年6月10日~6月16日のアメリカの最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
Lululemon、女性向け商品の販売機会を活かしきれなかったとするも業績は好調 | Retail Dive
2017年に日本に上陸したLululemon。
レギンスにヨガマットを担いでいる人がいれば、
かなりの確率でLululemonユーザーだったりします。
ひと昔前の感覚では、
そんな恰好で歩き回るのはどうなの?
と思ってしまいがちですが、
Lululemonの魔法にかかれば
この格好が自分を表現する手段になる。
機能的で楽をしたいから、ではなく
自己表現のためのファッションになります。
Lululemonがなぜ熱狂的なファンを獲得できるのか。
理由は、同社が形成するファンコミュニティにあります。
Lululemonがコミュニティを取り入れた
ビジネス形態を形成したのは、
創業当初にさかのぼります。
1998年にカナダのバンクーバーで創業。
店舗とヨガスタジオが一体となった設計で、
ヨガに訪れる客がコミュニティを形成し
お店の顧客にもなる還流を見出します。
体験をベースとする地元コミュニティの形成を
Lululemon流にブラッシュアップし続け、
現在のファンコミュニティマーケティングがあります。
Lululemonが創業当時よりブラッシュアップしてきた
ファンコミュニティによるビジネスへの還流は、
現代のマーケティングの「UGC」で理解が容易になります。
UGCとは「User Generated Contents」
(消費者によって作成されたコンテンツ)
の略で、ファンである消費者による発信を指します。
UGCを利用した現代のマーケティングについては
こちらの記事でも説明しているので是非ご覧ください。
LululemonがUGCを意識して、
コミュニティによるマーケティングを
行っていることがわかるインタビューがあります。
LululemonがファンによるUGCを活用するうえで、
よく見られる他社のUGC活用と異なる点として、
ローカル(オフライン)要素が多いという点があります。
ルルレモンは多くの店舗には
イベントスペースやヨガスタジオがあり、
ヨガやズンバ、ランニングなど
各種イベントが頻繁に実施されてます。
イベントで講師をつとめるのは
ストアアンバサダーと呼ばれる、
地元でインストラクターをしている講師です。
SNS投稿といった地理的制約のない
オンラインコンテンツのUGCではなく、
ローカルでリアルなコミュニティのなかで生まれる
オフラインのUGCが強い原動力となっています。
消費者側からするとオンラインのUGCだけでは
いかにもマーケティングという色味を感じるかもしれません。
しかしLululemonのリアル体験提供型でいけば
生活の一部として自然にUGCに触れることになるため
より持続的なファンコミュニティと販促効果を期待できます。
UGCにおいてもオンラインとオフラインの統合で
販促効果がより大きく・より持続的になるということですね。
★今週のアメリカ注目記事★
デパートが苦境に立たされるなか、ショッピングモールの空室率は過去20年で最も低い - The New York Times
米アパレルAbercrombie & Fitchが、嫌われ者のファッションブランドからの復活を見せる | Retail Dive
▼▼▼その他の記事も是非!▼▼▼
▼関連のある記事▼
▼前週のアメリカ特集記事▼
▼私たちの価値観について▼
#ファン #ファン作り #ファンコミュニティ #ファンマーケティング #口コミ #UGC #コミュニティ #商品戦略 #小売 #小売り #マーケティング #デジタルマーケティング #Webマーケティング #SNSマーケティング #ブランディング #ローカル #地元 #Lululemon #ヨガ #フィットネス #グロースエンジン
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?