リテールメディアの進化:固定客化でよりパーソナライズされた広告発信を実現|週刊小売業界ニュース|2024/7/1週
2024年7月1日~7月7日の日本の最新ニュースから、
最近の小売り業界について紐解いていきましょう。
今週のおさらいに、ぜひどうぞ!
ファミリーマート、メーカー選べる新型クーポン 決済アプリ広告 【イブニングスクープ】 - 日本経済新聞
2020年以降、小売り業界はリテールメディアに熱視線を送っています。
今話題の、リテールメディアとはいったい何なのでしょうか。
つまりポイントとしては、
小売り=集客に強い、他社に広告を出してもらうこと
広告を顧客に流すのは小売業者であって、広告企業などではない
小売業者はオンライン(EC)とオフライン(実店舗)どちらもあり得る
特集記事の記載によれば、
日本コカ・コーラがファミリーマートと契約し、
ファミペイアプリ内やコンビニ店舗にて
コカ・コーラの広告発信をしてもらう、
という契約がなされるというわけです。
リテールメディアをサービスとして提供する企業は
提携企業から販促パートナーとして選ばれるよう、
主に次の2つの要素で差別化を図っています。
顧客データと、それを生み出す顧客基盤
広告効果を出せるオンライン環境や実店舗環境
【顧客データと、それを生み出す顧客基盤】
広告のターゲティングおよび効果測定のためには、
言うまでもなく質の高い顧客データが必要になります。
そしてそれを継続的に生み出してくれる
アクティブな顧客基盤が欠かせません。
ファミマでは同時期にリワードプログラムを提供しており、
顧客基盤の厚くするためのインセンティブ提供を開始しました。
リワードプログラムによる顧客の囲い込みにより
他社が欲しがる顧客データを蓄積する手法は、
アメリカの大手ドラッグストアCVSと類似性が見出せます。
CVSの戦略については、こちらの記事をぜひご覧ください!
【広告効果を出せるオンライン環境や実店舗環境】
また高い広告効果を出せる環境として
ファミリーマートのリテールメディアでは、
アプリ内プッシュ通知×店内サイネージで、
オンラインとオフラインの統合を図っています。
この統合にはビーコンというIoTデバイスが用いられます。
ビーコンとは小型のBluetoothデバイスで、
屋内での位置情報の導出を得意とする技術です。
ビーコンの測定精度が極めて高く、
数cmから数10cmでの測定が可能とされます。
またビーコンから発信する電波は強弱がつけられ、
特定の場所にいるユーザーのみに発信することも可能です。
従来の実店舗リテールメディアのイメージでは
商品棚に小型サイネージで広告を流すといった感じで、
最後の購買決断を後押しするにとどまっていましたが
ファミリーマートでは、顧客の位置情報と組み合わせて
店内サイネージと顧客のスマートフォンをフルに活用し、
顧客ごとにパーソナライズした販促が可能となるわけです。
★今週の日本の注目記事★
もはや「絶滅危惧種」の日本人…経済も人口も危機、どうすればいいのか(現代新書編集部) | 現代新書 | 講談社(1/3)
KADOKAWA、システム障害に関する第3報を公表 出版は物流中心に影響続く、経理機能は7月初旬に復旧見込み | オタク総研
EC実施の中小企業、自社ECを持たない理由は「コストが高い」「集客に不安がある」が3割超。「社内に人材がいない」も2割超 | ネットショップ担当者フォーラム
粗利を制するものは小売経営を制す。人口減少、脱炭素、働き手の不足に対応する指標「GMROI」とは | DIGIDAY[日本版]
中国「618セール」大敗北で「経済終了」が明確に…iPhoneが4万円引き、「酒バブル」も崩壊へ(真壁 昭夫) | マネー現代 | 講談社
▼▼▼その他の記事も是非!▼▼▼
▼関連のある記事▼
▼前週の日本の特集記事▼
▼私たちの価値観について▼
#コンビニ #スーパー #リテールメディア #ファミリーマート #企業戦略 #事業戦略 #デジタルマーケティング #Webマーケティング #小売 #小売り #小売業 #リテール #グロースエンジン #ブランド #ブランディング #広告 #販促 #販売促進 #サイネージ #デジタルサイネージ #リワードプログラム #顧客囲い込み #固定客