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田中 良@走る火山学者
2024年6月12日 20:06
5月末、地球惑星科学の研究者が一同に会する日本地球惑星科学連合大会(JpGU)が今年も開かれた全日程参加するとほぼ1週間、幕張に滞在することになり、それなりに体力を消耗するため、去年は一部の日程だけ現地参加した。ただ、色々な方から「ちょっと立ち話どうですか?」とメールをいただくことが多く、「いません…」と断るのが寂しかったので今年は全日程現地参加することにした実際、学会では発表を聞くことも
2021年11月19日 15:27
今年もあっという間に年の瀬が近づいている。年の瀬といえば、卒論・修論の季節だ。大学3年生・4年生で研究室に配属される大学生が、研究室生活を乗り切るために、現役大学教員が一つの方針を提案するこのシリーズ。第4弾は卒論の書き方である。今回は、日本語の書き方、というのは置いておいて、卒論の大きな流れの作り方について書きたい。いくら上手な日本語、わかりやすい日本語が書けても、そもそも内容が卒論に見
2021年3月7日 16:46
大学3年生・4年生で研究室に配属される大学生が、研究室生活を乗り切るために、現役大学教員が一つの方針を提案するこのシリーズ。第3弾は発表スライドの作り方である。研究室に配属されると、スライド(パワーポイントやkey note)を使って発表を行う機会が山のようにある。そして、どんなに研究で手を頑張って動かしていても、論文を読み込んで内容を理解していても、発表スライドがある程度きちんと作られていな
2021年2月22日 13:31
大学3年生・4年生で研究室に配属される大学生が,研究室生活を乗り切るために,現役大学教員が一つの方針を提案するこのシリーズ.第2弾は論文の探し方・読み方である.弊学・弊学科では,研究室における重要な取得単位の一つに,論文購読がある.最新の論文(英文)を読み,ゼミメンバーに紹介するというもので,研究室に配属された学生が最初にすることであり,最初に苦労することでもある.他の大学でどのように実施され
2021年2月1日 17:15
今年も卒論の仮提出が終わった.教員になってから2回目の卒論指導で,卒論指導した学生は述べ5人になった.まだまだひよっこ教員ではあるが,指導する内容というのは大抵誰しもに共通しているように思う.自分への備忘録も含めて,これから4年生になる人,つまり,研究室に配属され,指導教員を決め,研究をし,卒論を書く,という人に僕なりの生き抜き方を伝授したい.もちろん,環境は人それぞれで,書いているのは理系
2020年12月24日 11:48
大学教員としては,なるべく多くの学生に博士課程に進んで博士号を取得し,研究者になって欲しい.けれども,博士を取っても就職先がないとか,研究者のポストは任期付きばかりだとか,そもそも博士号を取れるかどうか不安だ,ということで,博士課程に進むには相当な勇気と思い切りがいる.だから,なんとか博士号を取得して大学教員をやっている僕,つまりなんとかなった人の経験談によって,その不安を少しでも軽減し,
2020年12月22日 10:02
noteで記事を書き始めてすぐ,#はたらくってなんだろう というタグが目に入った.大学教員という仕事は,端的に言えば次の大学教員を育てる仕事だと思っている.にもかかわらず,大卒の人ならば確実に出会った人種のはずなのに案外きちんとどんなことをしているのか知られていない気がする.だから,大学教員の端くれとしての自分の仕事を書いてみよう.ある大学教員の1日僕は裁量労働制という打刻もない代わりに残業代